免疫力アップ大作戦
同じ環境にいても、感染症に「感染する人」と「感染しない人」がいるのはどうしでしょう。スバリ、個々の「免疫力」の差によります!感染症だけでなく、免疫力とは無縁と思われる「うつ病」でさえも、免疫力を高めることで「予防」につながります。この現代社会を生き抜くためには、免疫力を高めることは、自分の心身を守るための最善の手段です。
●免疫力を高めるための10カ条
1.有酸素運動を習慣にしよう
・酸素が効率よく体内に取り込まれると全身の細胞が活性化、
血行が改善
・脳からエンドルフィン(ハッピーホルモン)が分泌
・外気や日光に触れつつ身体を動かすことで、ビタミンDの生成を促せる
※10~15分光を浴びるセッションを週3回程
2.たっぷり睡眠をとろう
・良質な睡眠はあらゆることに効果的
・ホルモンバランスの調整
(成長ホルモン・ストレスホルモンなど)
・太りにくくする(体重の維持)
・頭の回転をよくする
・精神面を健やかに保つ
3.タンパク質豊富な食事をしよう
・最も免疫力を低下させるのは「タンパク質不足+炭水化物過剰」の食生活
・好ましいタンパク質は脂身の少ない鶏肉や魚
※高たんぱく、低脂肪の食事を心がける
4.水分を充分に摂ろう
・肝臓に負担がかからないような「適度」な水分摂取を心かげる
・目安は「体重を8で割ったコップ分」
※1杯220ml・小数点は切り上げる
物足りなくとも常温~ぬるま湯適度の水がよい
5.カフェインはなるべく控えよう
・ビタミン・ミネラルを体内で破壊し、脱水症状を引き起こしうる
・カフェインをゼロにしづらい人にはカフェインを飲んだら
同量の水を飲み、ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂取
6.糖分も控えよう
・疲れた時に甘いものを食べると元気がでるというのは
ほんの一時的なもの
・砂糖やブドウ糖、果糖は、はちみつ75g摂取するとリンパ球の働きが5時間も阻害されるという報告も
・長期的には糖分控えめの生活を続ける方が減量・活動性維持など健康的な生活には有用
7.野菜果物をたくさん摂ろう
・抗酸化作用はもちろんミネラルや繊維質、酵素の摂取にも有用
・野菜・果物に含まれるビタミンB群は免疫細胞など、多くの細胞を守る働きがある
・より効率の良いビタミン摂取=色に注目!
ブルーベリー、イチゴ、オレンジ、ブロッコリー、ニンジン、ホウレン草、そしてケール
・ミネラルは海藻がおすすめ
8.生活にスムージーを取り入れよう
・1度にたくさんの野菜果物を食べられないという方には毎朝のスムージーが有用
・フィトケミカルが豊富な、皮も葉も全部丸ごと入れる
・にんじん、りんごを使うことで飲みやすいスムージーに
9.サプリメントは適切に
・マルチビタミン・ミネラルを基本として、カルシウム、α・リポ酸、セレンなどを
セレンはビタミンEを一緒に摂取すると免疫だけでなく、心臓・甲状腺の健康にもよい
・これに加えビタミンCやβ-カロチンを一緒に摂取すると発がんリスクを下げるとの報告も
・ただしセレン摂取が600gを超えてはダメ
・カルシウムも亜鉛とマグネシウムと一緒に摂取すると吸収率アップ
10.精神的充足感が何よりの土台
・規則正しい生活
・気分転換を大切に
・自分のカラダのコンディションに気を配り、不調のサインを見逃さない
・健康であることのありがたみを感じる
・精神的に安定している人の方が健康な食生活を無理なく続けられる
・エクササイズをする「元気」が快眠に貢献
いかがでしたしょうか。できることから始めて免疫力を高め、健康で充実した日々をお過ごしください。最後にお勧めしたいスムージーをご紹介します。
【パワフル免疫スムージー】(59kcal)
<材料(1人分)>
・小松菜 | 20g | |
・パイナップル | 30g | |
・ニンジン | 10g | |
・トマト | 10g | |
・はちみつ | 大さじ1 | |
・水 | 80ml |
<作り方>
(1)小松菜は根元を落として5cm幅に切る。パイナップルは皮をむいてひと口大に切る。ニンジンは皮をむかずにひと口大に切る。トマトはヘタをとって、ひと口大に切る。
(2)(1)とはちみつ、水をブレンダ―で混ぜる。
《栄養メモ》
小松菜やニンジンにに含まれるβカロテンは、粘膜を丈夫にしてバリア機能を高め
免疫力をアップさせます。パイナップル、トマトのビタミンもウイルスに対する抵抗力を高めます。
【ニンジン&リンゴスムージー】(60kcal)
<材料(1人分)>
・ニンジン | 50g | |
・リンゴ | 30g | |
・レモン汁 | 小さじ1 | |
・はちみつ | 小さじ2 | |
・水 | 100ml |
作り方
(1)ニンジンは皮をむかずにひと口大に切る。リンゴも皮をむかずにヘタと種をとってひと口大に切る。
(2)(1)とレモン汁、はちみつ、水をブレンダ―で混ぜる。
《栄養メモ》
アンチエイジング効果バツグンな栄養がたっぷりのニンジン&リンゴ。リンゴの食物繊維でデトックス効果を高め、ニンジンのβカロテンで細胞をイキイキさせましょう。
》スムージーについてもっと詳しく
■「ドクターズ スムージー」扶桑社 浜中聡子 著 国際アンチエイジング医学会専門医浜中聡子医師著書の野菜とフルーツの栄養素を効率的に摂取できる「ドクターズスムージー」。 本書には美肌や健康はもちろん年齢を重ねるごとに輝ける、効果別の基本レシピを掲載。さらに専門医やモデル・女優・プロサッカー選手など健康と美容の各界のプロによるスペシャルレシピも紹介。 |
浜中聡子 先生(医学博士) ●略歴 北里大学医学部卒業。北里大学大学院医療系研究科臨床医科学群精神科学修了。北里大学東病院精神神経科、北里大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科、国際医療福祉大学熱海病院精神科・講師などを経て、現在、AACクリニック銀座院長。 ●主な所属 日本抗加齢医学会、国際アンチエイジング医学会(WOSSAM)、米国抗加齢医学会(A4M)、米国先端医療学会(ACAM)、NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問 |
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします