「巨峰のグラニテ」――アンチエイジング料理レシピ（１５２）

暑さも一段落。お肌のトラブルが気になるこの時期には、季節の果物でビタミンCを積極的に摂ると、効果があります。これからのシーズンは、次から次においしい果物が出回り、うれしいかぎりですね。最近の研究で、果物に特有の色や香り、苦みなどの成分（ファイトケミカル）には、がんや生活習慣病を予防する働きがあることが分かってきました。
果物の中でも、こうした成分がとりわけ豊富なのが、ぶどう！巨峰などの紫色を作っているのは、ポリフェノールの一種のアントシアニンという成分です。そのほか、カテキン、タンニンなどの渋み成分は、赤ワインに含まれる抗酸化成分として、血液が固まるのを防ぐ働きや、動脈硬化など生活習慣病を防ぐ成分としても、関心を集めています。ポリフェノールは果実よりも果皮や種子に多く含まれ、熱に強いのが特徴ですから、巨峰のジュースをグラニテにして、果皮や果肉からも効率よく摂りましょう。飾り用のぶどうは、生のまま添え、調理で減少した、ビタミンCを補うのがおすすめです。

＜材料＞ ２人分　

＜作り方＞
（１）巨峰は、飾り用を残し、半分にする。鍋に、巨峰、水、グラニュー糖を加えて煮、汁が赤くなってきたら、こして手早く冷やしておく。
（２）（１）の実とシロップを一緒にミキサーにかけて、ボールにこしいれる。味を見ながら、レモン汁、赤ワインを加え、浅めのバットに入れて冷凍庫で、冷やす。
（３）凍りかけたら、フォークなどで崩し全体を均一にして、再度、冷蔵庫に入れる。全体がざらざらの結晶状になったら、器に盛り、飾りの巨峰を添える。

（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）

※カロリー　１人分：５０ｋｃａｌ
（料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。）