新たるみ治療「痛くないサーマクールCPT」
●「サーマクール」って?
ご存じの方は、かなりの美容情報通ではないだろうか?「サーマクール」とは、メスを使わず、肌のたるみを引き締める新しい治療方法。たるみ改善には美容整形しか手が残されていないと思っていたら、大間違い。実は、あの有名女優も、あのアーティストも、この「サーマクール」によって美肌を維持しているというのだ。
簡単に解説すると「サーマクール」はRF(高周波)を用いて、肌のたるみやしわを改善する治療器。美容大国アメリカで開発された。いまや世界80カ国・2300以上の医療機関に導入され、すでに50万名以上(2009年12月時点)が施術を受けている。アメリカでは、政府機関FDA(アメリカ食品医薬品局)で認可を受けており、医学界以外にも、ABCやCNNなどメディアでもとりあげられ話題となっている。
日本では2002年の導入以来、現在まで述べ5万名以上が医療機関で治療を受けている。実はこの「サーマクール」、治療の際に「痛い」という感想が多くあったそうだ。もちろん、激痛ではないものの多少なりとも「痛みを伴う」イメージは、治療から足が遠のく大きな要因となっていた。今回、新技術の導入により、痛みを大幅に軽減させる機能が加わり、更に注目度が高まっている。では、「サーマクール」について、より詳しく紹介しよう。
●肌をひきしめ、美肌効果を導く理由
加齢とともに、肌がたるむ原因のひとつに、古くなったコラーゲンの蓄積があるという。そこで、そもそもコラーゲンとはなんぞやというところから、サーマクール広報担当者陶山さんにお話を伺った。
「コラーゲンとは肌(真皮層)の70%以上を構成する繊維状のタンパク質です。皮膚を支えながら水分を抱え込み、ハリや弾力を保つ働きがあります。加齢や紫外線によって再生力が減少すると肌を支える力が弱まり、たるみやしわの原因になります。飲むコラーゲンなどもありますが、肌に届くのはそのほんの2%と言われています。熱を与えて肌の中のコラーゲンが傷を負えば、その傷を治すために、カラダが新しいコラーゲンを作りだそうとする。そのメカニズムを利用したのがこのサーマクールです」とのこと。その熱を加えるのが、RF(高周波)。
「では、RFについて教えていただけますか?」「コラーゲンの主成分であるタンパク質の再生を起こすためには、50~60度の熱を与えなければいけません。しかし、それでは火傷してしまう。RFは電波の一種で、電子が皮下を移動する時に摩擦熱を起こす性質があり、電気エネルギーであるRFは色素の影響を受けずに肌の深部にまでエネルギーを届けることができるのです。RFは電気メスなどに広く利用されていて、その安全性は確立されています。RFを肌に照射する際には、はじめから終わりまで、充分に冷却される仕組みになっているので、肌の表面が傷つくこともありません」と陶山さん。
●で、その効果は?
なるほど。簡単に言うと、自分自身の持つ「肌の再生力」のスイッチを押してくれるのがこの「サーマクール」。治療を受けると、ひきしめと肌がなめらかに変化してくという。
右の写真をみていただきたい。特にフェイスラインのたるみ改善されているのがおわかりになるだろうか。たるんだ頬、2重顎、法令線がすっきりひきしまり、若々しい印象に変化している、また、顔だけではなく、二の腕のたるみ、太ももやヒップのセルライト、下腹部のたるみなどに効果が期待できるという。
●体験してみた
エイジングと戦う記者にとっては実に魅力的な「サーマクール」。百聞は一見にしかずと、体験させていただいた。腰の後ろに対極板をはり、顔に照射ガイドのマス目を転写し、テストを行ってから照射がスタート。今回のリニューアルの最大のポイントであるバイブレーション機能がゲートコントロール理論というのに基づいていて、照射の際の痛みが大幅に軽減するという説明の通り、痛みはほとんどなく、ブルブルという感触がなんともおもしろい。30分程で終了し、広報陶山さんに「目元とフェイスラインがすっきりしましたね!」と声をかけられたが「何か変わったかな?」と鏡を見ながら思わず首をかしげてしまった記者であった。正直、よくわからないまま帰宅。
しかし、治療を受けて、1週間、2週間と経つうちに、明らかな変化を実感していることをお伝えしたい。忘年会シーズンで連日の暴飲暴食にも関わらず、顎のラインが明らかにシャープになってきたのだ。法令線も薄くなっている。しかも約6カ月かけてコラーゲンが増えるというのだから、期待感が膨らむ。
美肌を手に入れるための、最先端の治療「サーマクールCPT」。みなさまにもお勧めしたいが、治療費が1回約10~30万円と非常に高額である。「6ヵ月に1回治療するとして、1ヵ月2~5万円か…」「メスを使わず気軽に治療を受けられるのはメリットだし…」と電卓をはじく記者。費用対効果は、あなたご自身で判断していただきたい。より多くの方に普及しニーズが高まれば、治療費も手が届く金額にさがっていくのではないだろうか。
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