花粉症と戦う季節がやってきた
冬の時期から風邪対策にマスクをする方も多いと思いますが、春が近づいてくると、マスクの活用法に変化が現れます。
マスクをしていて「風邪ですか?」ってお聞きすると、「花粉症なんです。」と答える方が多くなりましたね。
まさに、季節性アレルギー性鼻炎・花粉症の季節到来です!
アンチエイジングと花粉症って関係あるの?と思いでしょうが、花粉症で肌荒れになったり、食事が取れない、寝不足になる…というように、ストレスから生活の乱れが生じてしまいがちになってしまいます。
季節性なので、春が過ぎれば収まると安易に思わずに、症状のある方は前向きにつき合っていきましょう。
***あなたも隠れ花粉症?***
私はスギ&ヒノキ花粉症です。まだ、花粉症という言葉が浸透する前から春先になると、目がかゆくなり、鼻がムズムズしてきて、鼻水が止まらなくなっていました。もう20年以上の付き合いになっています。
花粉症は、スギやヒノキの植物から出る花粉が飛散して、はじめて症状が現れます。なので、地域性がとても重要。北海道や沖縄など、スギの生育がほとんどない地域では、発症される人は少ないのです。因みに、北海道では、白樺から出る花粉が飛散しています。
人間の体は、何かしらのアレルギーに反応する体質をもっていますが、それが発症するかどうかは、年齢や体調、体質、環境によっても変化します。
今まで予兆がなかった人も、突然に発症してしまうパターンもあるのです。
花粉症の目安として踏まえておくのが、前年の夏の気候です。夏に気温が高く、日照時間が多いと、スギなどの植物は、雄花の芽の成長が促進されます。促進される分、春に飛散する花粉の量も多くなってくるのです。
2010年の夏が猛暑続きだったため、去年(2011年)は、スギ花粉の大飛散量になりましたが、今年は、去年に比べると、少し和らぎそうですね。
天気番組のディレクターをしていた私は、毎年冬から花粉の観測をしていました。気温が高くなるにしたがい、花粉計についた花粉を顕微鏡でみるたびに、ビクビクしていたのを今でも思い出します。
***乳酸菌パワーを味方に***
症状と向き合っていかなければならない方に注目したいのが、免疫力を高めることでしょう。異物に対して体内から症状を起こしにくくしてくれますし、粘膜を丈夫にして、鼻や喉の調子を整えてくれるのも嬉しいですね。それには、免疫力のバランスをとってくれる腸の働きが重要になります。
そこでおすすめしたいのがヨーグルトです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きが、腸内細菌のバランスを整え、善玉菌を増やして、免疫力をアップしてくれます。
しかし、乳酸菌が体内でキープできるのは72時間といわれています。
3日、間を空ければリセットされてしまいますが、逆に意識すれば、毎日食べる習慣が身につくことにもなるでしょう。
1日100mlを目安に食べてみてください。
善玉菌は人間が年を取るにつれて減少傾向になり、悪玉菌は反対に年をとるにつれて増加していきます。花粉症と共に、アンチエイジングの要としても活用していきたいものですね。
***すみ子のちょこっとZOOM UP***
ヨーグルトはそのまま食べるのも美味しいけど、私は調味料を手作りするのが好きなので、調味料の材料としてヨーグルトを活用しています。
今回は、簡単に作れるヨーグルトディップのご紹介!
【カレーヨーグルトソース】
カレーパウダー | 小さじ3/4 |
ヨーグルト | 大さじ3 |
生クリーム | 大さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
塩、胡椒 | 少々 |
■作り方
(1)カレーパウダーをフライパンで軽く乾煎りし、香りを立たせる。
(2)ボウルにオリーブオイルと(1)をよく混ぜ合わせる。
(3)別のボウルにヨーグルトと生クリームを合わせ、(2)を加えて混ぜ合わせる。
(4)塩、胡椒で味を調える。
ヨーグルトとスパイスの組み合わせは、
インド料理にもよく登場します。
酸味と香ばしい刺激に
野菜がモリモリ食べられますよ。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします