サプリメントの選び方 ~糖化編2~
Q.炭水化物は生きていくために必要不可欠ですよね!だとしたら糖化現象は避けられないことなのでしょうか。
A.生きていくうえで炭水化物の摂取は必要不可欠なので、糖化現象が起こってしまうのは、現実的には避けて通れないと思います。しかしながら、炭水化物を過剰に摂取しなければ、ある程度糖化現象の予防はできるのではないかと考えています。
Q.炭水化物を取りすぎない、ということは主食や甘いものを控えるほかに何も手立てはないのでしょうか?
A.最近では糖質の吸収を遅延し血糖値の上昇を抑える健康食品も出てきています。これは大きく分けて『食物繊維』と『消化酵素阻害剤』の2つが挙げられます。
まず、食物繊維ですが、通常の食事であれば、「野菜から食べる」ことで、後からご飯を食べても糖質の吸収を遅延してくれます。「食べ順ダイエット」などと言われています。
そうは言っても、外食や店頭で売っているお弁当では野菜が少ないことがよくあります。手軽に補うのであれば、『難消化性デキストリン』という商品があります。『難消化性デキストリン』とは不足しがちな食物繊維を補う目的でつくられた、ジャガイモやトウモロコシを原料にした機能性食品です。ほぼ無味無臭で色もつかないため、顆粒タイプのものを食品に加えて摂取するような健康食品も出ています。糖質だけでなく、脂肪の吸収スピードも遅延させる働きの他、整腸作用も持っています。
もうひとつの『消化酵素阻害剤』は、炭水化物をブドウ糖に分解する消化酵素を阻害するものです。『吸収阻害剤』という言い方をすることもあります。代表的な成分は「サラシア」「グァバ」「白いんげん豆」「ギムネマ」「クワの葉」などが挙げられます。ダイエットサプリで良く見かける成分ですね。
Q.つまり、糖化はダイエットと大きくつながるところがあるということですね!
A.そうですね、ダイエットすると、結果的に抗糖化につながります。
先ほども説明しましたが、食事のとりかたひとつにしても、野菜から口にするなど血糖値の急激な上昇を控えるようにすれば、ダイエットにも抗糖化にも貢献することができます。
食べすぎ、カロリーの摂りすぎは、生活習慣病の原因にもなります。食事に関しては、いつも「腹八分目」が良いということ、そして当然、運動も欠かせません。
――「糖化」っていまひとつ理解できなかったですが、とても勉強になりました!血糖値の上昇を抑えることが、結果的に抗糖化にもなるなんて、考えもつかなかったです。
それでは次回は『紫外線対策』についてお伺いします。
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福田 明弘 (薬剤師/セコム医療システム株式会社)
サプリメント開発に携わること約16年のベテラン。研究のみならず自らサプリメントや栄養学の講師として教壇に立つことも。 |
(AAN WEB編集部・小田真弓)
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