アンチエイジングニュース

鶏肉と新玉ねぎのうま煮
――アンチエイジング料理レシピ(297)

血液は毎日の食事でつくり替えられます。血管内の血液が凝固してできる血栓や、体内の老化を起こす活性酸素から血管、血液を守るために積極的に食べたい食材があります。生の玉ねぎを、切ったり、すりおろしたりすると特有の匂いが出ます。これは生の玉ねぎに含まれるアリインが酵素の働きで分解されてアリシンが作られるためです。アリシンは、血小板の凝集を抑制し、血栓ができにくくしたり、溶かしたりする血液サラサラ効果が知られている成分です。生の玉ねぎを食べなければ効果がないと考えられていましたが、最近の研究では、切った後15分くらいおいてから調理すれば、失われないことがわかってきました。
鶏肉と玉ねぎのうま煮は、黒酢を使ったフライパン1つでできる簡単メニューです。酢に多く含まれるアミノ酸の一種アルギニンには、強力な抗酸化作用に加えて、血圧を上昇させる物質を抑制させる作用があります。色も濃く、香りも濃厚な黒酢は、通常の米酢の10~20倍のアミノ酸を含んでいます。また、黒酢には、赤血球の膜を柔らかくするという独特の働きが知られていますから、いつもの酢を黒酢に変えるのも、おすすめです。

アンチエイジング料理

<材料>2人分

  ・鶏もも肉 (唐揚げ用)    180g
    酒    小さじ1
    しょうゆ    小さじ1
  ・新玉ねぎ    1個
  ・れんこん    50g
  ・みりん    大さじ1と1/2
  ・しょうゆ    大さじ1と1/2
  ・黒酢    大さじ2
  ・水    大さじ2
  ・だしの素    少々
  ・ごま油    小さじ2

<作り方>

(1)玉ねぎは縦半部に切り、繊維に
   直角に1cm幅に切り、15分置く。
   れんこんは半月の薄切りにする。
   鶏もも肉に、酒、しょうゆで
   下味をつける。

(2)みりん、しょうゆ、黒酢、水、
   だしの素を合わせておく。

(3)フライパンにゴマ油を熱し、
   鶏もも肉を両面いろよく焼く。

   玉ねぎとれんこんを加え、
   少ししなっとしたら(2)の合わせ
   調味料をまわし入れ、ふたをして
   3分くらい蒸らし煮し、
   ふたを取って煮詰め、仕上げる。

 

(1人分   316kcal) 

※料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。

(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)

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