アンチエイジングニュース

いわしのつみれ鍋
――アンチエイジング料理レシピ(238)

首や手首、足首は、皮膚のすぐ下を動脈が通っているので、寒い外気にさらされると全身の冷えが起こりがちです。暖かい服装でしっかりとガードしたいものです。私たちの体は外気温に対応して体温を調整する機能をもつていますが、体が冷えると血のめぐりが悪くなり、外気温近くまで皮膚温度が下がるといわれています。寒い屋外から帰ってきたときなど、温かい飲み物や食事は体の中からダイレクトに温めるのでおすすめです。寒い季節の定番のお鍋も、『からだ温め食材』を意識して取り入れれば、さらに効果的。ねぎやしょうがには、温め効果のある成分が含まれることがわかっています。しょうがの辛み成分のジンゲロンジンゲロールは発汗を促して新陳代謝を上げ、体を温める働きがあります。ねぎに含まれる抗酸化成分の硫化アリルは、血小板の凝縮を抑える「血液サラサラ効果」が期待できます。血流が良くなれば体も温まります。硫化アリルはビタミンB1の吸収を高めるので、糖質の分解を早め、熱を生み出します。このように、二つの食材の温め効果はすぐに表れ、長く続くのが特徴です。また、鍋に欠かせない肉や魚などに多く含まれる良質のたんぱく質は、熱を生み出す力が糖質や脂肪の5~7倍と大きいので、温め食材として欠かせません。
いわしのつみれ鍋は、からだ温め効果のあるアンチエイジングメニューです。温め食材のしょうがやねぎは、いわしの臭みを消して、おいしく食べやすくしてくれます。つみれにしたいわしは、寒い季節には脂がのりDHAやEPAを豊富に含むので、血液サラサラ効果も期待でき、食べ応えも充分です。

アンチエイジング料理

<材料>2人分

  ・いわし    4匹
  ・片栗粉    大さじ1
  ・しょうが    1かけ
  ・塩    小さじ1/2
  ・昆布だし    500ml
  ・ごぼう    1/4本
  ・ねぎ    1/2本
  ・豆腐    1/2丁
  ・春菊    1/4束
  ・しょうゆ    小さじ1

<作り方>

(1)いわしはよく水洗いし、手開きで骨を取り3枚おろして粗みじん切りにする。ボールに入れ、塩、千切りにしたしょうが、片栗粉を加えて、よく混ぜ合わせる。6分して、団子にしておく。

(2)春菊は、4cm長さに切る。ごぼうはささがきして水にとってから、水けを切っておく。長ねぎは1cm幅の斜め切りにする。豆腐は6等分する。

(3)鍋に昆布だしとしょうゆを熱し、つみれを入れる。色が変わったらごぼう、ねぎ、豆腐、春菊を加えて煮る。

(1人分  276kcal) 

※料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。

(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)

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