アンチエイジングニュース

かに玉のしょうがあんかけ
――アンチエイジング料理レシピ(239)

冷え性には、血流の悪化や、新陳代謝の低下が大きくかかわっています。私たちの体内では、ほぼ36℃の体温を保つため、代謝で発生した熱エネルギーで血液を温め、全身に循環させています。寒い時は血管を収縮させて熱の拡散を防ぎ、心臓や肝臓などの臓器が集まる体の中心部に血液を集めて体温を維持しようとしますが、その結果外気や室温が低い時は、末端に血液が行き渡りにくくなり、手足の先の温度が低下します。筋肉も冷え、温まるまでに時間がかかるため、筋肉の活性が低くなり、肩こりや腰痛の原因に。また、血流の悪化は、疲労物質や痛みの原因となる物質がたまりやすくなります。体を温める食材を積極的にとって予防しましょう。卵などに多く含まれるビタミンEは、末梢血管を広げ、血行を促進する働きがあるので、血行不良による冷え性や肩こりなどの改善に役立ちます。あっため食材のしょうがに含まれるジンゲロールショウガオールなどの辛み成分や、シネオールという香り成分には、体を温め、発汗を促して新陳代謝をアップさせる効果が知られています。熱エネルギーの産出が高まり、体がぽかぽか温まり、エネルギーを消費しやすい体にもなります。
かに玉のしょうがあんかけは、千切りにしたしょうがとすりおろしたしょうがをたっぷり使った、『からだ温めメニュー』です。オープンオムレツのように、野菜をたっぷり使ってふわふわに仕上げてください。

アンチエイジング料理

<材料>2人分

  ・卵    2個
    塩、こしょう    少々
  ・カニ    40g
  ・生椎茸    2枚
  ・ねぎ    1/4本
  ・しょうが    1かけ
  ・ごま油    大さじ2
  《しょうがあん》
    鶏ガラスープの素
           (顆粒)
   小さじ1/2
    水    150ml
    酒    小さじ1
    砂糖    大さじ1
    しょうゆ    小さじ2
    片栗粉
      (同量の水で溶いておく)
   小さじ1
  ・しょうが(すりおろしたもの)    小さじ1
  ・チンゲン菜    1株

<作り方>

(1)生椎茸、しょうがはせん切りにする。ねぎは粗みじん切りにする。ボールに卵を溶きほぐし、塩、こしょうで調味する。チンゲン菜は、8等分して塩茹でしておく。
(2)小さめのフライパンにごま油小さじ1を熱し、生椎茸、しょうがを炒め、香りが出たらカニを加え、さっと炒めて取り出す。冷ましたら、ねぎと一緒に卵に加える。
(3)同じフライパンに残りのごま油を熱し、(2)の卵液を加えて、大きくかき混ぜながら、ふわっと焼き上げ、皿に取り出す。かに玉の周りにチンゲン菜の茹でたものを添える。
(4)フライパンにしょうがあんの材料を入れて煮立て、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけたらかに玉にかけ、しょうがのすりおろしをのせる。

(1人分  230kcal) 

※料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。

(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)

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