ごぼうとにんじんとベーコンのきんぴら風
――アンチエイジング料理レシピ（２５４）

口の中を清潔に保つオーラルケアが体の健康と深く関係していることが最近の研究でわかってきました。オーラルケアは、アンチエイジング効果も高く、その関心が急速に高まっています。唾液には、消化、洗浄、抗菌、粘膜の保護、修正といった役割があり、唾液が減少し口内の細菌が増えると、虫歯や歯周病になりやすくなります。歯周病菌の持つ毒性が血管を刺激し、動脈硬化や心臓血管の病気を引き起こすこともあります。よく噛むと、よく唾液がでますが、日本人の咀嚼回数は以前に比べ６割も減少しているといわれています。咀嚼力をつけるには、歯ごたえのある食物
を食事に取りいれて良く噛み、口輪筋などの筋力を保つことが欠かせません。日常の調理の工夫としては、食材を大きく切る、食物繊維の多い根菜を食べるなども効果的です。
ごぼうとにんじんのきんぴら風は、普段より大きめに切った根菜を炒め煮し固めに仕上げます。電子レンジ加熱なら、栄養素の損失も少なく、野菜の固さも調節できます。食物繊維に沿った乱切りにすることで、噛みごたえのあるメニューになりました。よく噛んで、よく唾液をだして召し上がってください。脳の活性化にも効果的ですよ。

＜材料＞４人分

＜作り方＞

	（１）ごぼうは細長い乱切りにし、さっと水につけざるにあげておく。にんじんも同じように切る。ベーコンは３ｃｍ長さに切る。
	（２）（１）のごぼう、にんじんを電子レンジで１分くらい加熱する。フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコンと一緒に炒める。 （３）にんじんが柔らかくなったら、しょうゆ、ホワイトバルサミコ酢をいれて、水分がなくなるまで炒める。器に盛り、引き立ての黒こしょうをふる。

★ホワイトバルサミコ酢がない時は同量のビネガーにはちみつ少々を混ぜたものを使ってもよい

※料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。

（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）