トランサミン（トラネキサム酸）は、メラノサイト（色素細胞）の
活性化を阻害し、メラニン色素（肝斑の色素）の生成を抑制します。
通常は、肝斑の部位でも正常の肌と同様に
新陳代謝によりメラニン色素が徐々に排泄されますが、
肌の慢性炎症が原因で新しく色素が過剰に作られます。
肝斑に再度メラニン色素を沈着させないために
トラネキサム酸が働いているのですから、
早急な美白効果は期待できません。
「トランサミンカプセル250mgを朝・夜1錠ずつ」の処方であれば、
比較的マイルドな治療方針とも考えられるので、
じっくりと治療をしましょうという意味で「1年は続けてください」
というアドバイスなのでしょう。