まず、レーザーや光治療により肝斑が増悪する機序は様々な説がありますが、一般的にはメラニンに吸収された光エネルギーが熱に変わり、肝斑のメラノサイトを活性化し、斑の色調が濃くなるといわれています。

サーマクールに用いられているRF（高周波）とは、電気的な作用をもつエネルギーです。皮内の（電気）抵抗により熱が発生するため、メラニン
等の色素に対して直接影響を与えるものではありません。よって、肝斑を増悪させる原因とはなりにくいと考えられています。

ただし、肝斑についてはまだ不明な点も多いため、絶対に増悪しないという保障は出来かねます。

もしご心配なようでしたら、サーマクールは様々な治療との併用が可能ですので、ハイドロキノンやピーリング、イオン導入を併用されてはいかがでしょうか。

日常的なお手入れの注意点としては、海やキャンプなど屋外での活動時だけでなく、常に紫外線対策（日焼け止め）をされることをお勧めいたします。たとえ屋内であっても、紫外線は窓ガラスを透過して降り注いでいますので、気がつかないうちに日焼けをするということは、十分考えられます。

また、ハイドロキノンやビタミンC、アルブチンなど、美白成分を含有した化粧品なども日常のスキンケアに加えることで、これ以上増悪させない
だけでなく、漂白作用も高まると考えられます。