アンチエイジングQ&A
肌が「糖化」すると、黄色くくすんだ肌になると聞きました。私も黄ぐすみしている気がします。 「糖化」を防ぐにはどうしたらいいでしょうか?
- 質問:やず 40代前半女性
- 回答:脇坂 長興 アンチエイジングネットワーク顧問(脇坂クリニック大阪院長)
肌色は主にメラニン、カロチン、ヘモグロビンと角質層の厚さや肌理・皺による光の吸収と反射などによって決まります。
糖化は肌の弾力性を低下させるため老化の形で肌色にも関与しますが、直接肌色を悪くするものではありません。
ご存知の通り、紫外線、酸化、乾燥は、皮膚老化の大きな外的促進因子です。
一方老化の内的要因として、ヒトが炭水化物や糖質をエネルギー源とする限り、グルコースとアミノ酸の反応である糖化の影響を避けることは出来ません。
ただし糖化が老化の原因であるのか、老化に伴って糖化生成物(AGEs)が体内に蓄積しているだけなのかははっきりと判っていません。
また最近多くの化粧品会社が糖化に着目して新しい化粧品を提案していますが、医学的に糖化抑制や糖化生成物の代謝に十分有効と言えるものはありません。
ただし加齢および糖尿病でコラーゲン中に糖化生成物が多く蓄積していることは確かですから、食生活でカロリー摂取オーバーに気をつけて、肌を守るため基礎化粧品などでケアをしておくことは大切でしょう。