しみ（色素沈着）、しわ、たるみ、くすみ、毛穴、赤み、等々、加齢変化によって顕在化しやすい皮膚症状に対し、美容皮膚科領域ではレーザー、注射などをはじめ、ありとあらゆる手法が開発されています。さらに、美容外科領域にも手術を中心に、多岐にわたるアプローチが存在します。
いずれにせよ、即効性・効果の明確さを求めるのであれば、その分リスク（ダウンタイム、副作用、費用の高さ等）も発生しやすくなりがちです。つまり、即効性とリスクのなさ、という両側面を容易に獲得するのはなかなか難しいことと考えていただくべきです。
プラセンタ注射も（肝炎等の感染症ははっきりと否定されたものを使用するため、肝臓がんのリスクが高まる、ということはありませんが）、直接皮膚に対してアプローチするというよりは、静脈注射、筋肉注射などで、身体の内面からアプローチするものなだけに、即効性という点では限界があるでしょう。
なお、一般のアンチエイジングドックは「皮膚」に対するものではなく、内臓の加齢変化（骨年齢、血管年齢、ホルモン年齢、等）などをターゲットとしていることがほとんどですので、もし皮膚状態の診断が希望であれば、専門の医療機関で「美容ドック」を受診すべきでしょう（北里研究所病院などで実施されています）。