アンチエイジングニュース

もうすぐ4月。新しい職場や学校で新生活が始まるという方も多いのではないでしょうか。

新しいスタートはうれしい気持ちの反面、ストレスに感じることも多いもの。アンチエイジングのためにも、ストレスをうまくコントロールしていくことはとても重要です。

皆さんは、新生活のストレスをどのようにとらえ、対処しているのでしょうか。

デジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」を提供するにHakali社による「新生活のストレス」についてアンケート調査結果(※1)をご紹介します。

 

 

 調査結果1:「新生活の環境変化」でストレスを感じたことがある人は69.5%

「新生活の環境の変化でストレスを感じたことがあるか?」を聞く設問では、69.5%の人が「ある」と回答しました。
大半の人が、新生活シーズンにストレスを経験したことがある結果となりました。

図1:「Q. これまでに新生活の環境の変化で、ストレスを感じたことがありますか?」に対する回答結果。集計対象は、アンケートの全参加者200名。

 

 

調査結果2:新生活のストレス要因第1位は「新しい環境での人間関係構築(53.3%)」

「新生活のストレス要因」を聞く設問では、「新しい環境での人間関係構築」が最も多く、53.3%を占めました。
具体的なコメントでは、社会人になり様々な年代の人と過ごす苦労や、異動で既に出来上がっている人間関係に入り込む難しさ等が挙げられました。

図2:「Q. 新生活のストレス要因について、最も当てはまると思うものを選択して下さい。」に対する回答結果。集計対象は「新生活でストレスを感じたことがある」と回答した139名から無回答者2名を除く137名。

<「新しい環境での人間関係構築」をストレス要因に挙げた人の具体的なエピソード>

●社会人になりたてのときは初めて様々な年代の人と同じ空間で過ごし、ミスしないようにと気が張って、環境に慣れるまで日々ストレスを感じました。(30代・女性)

知り合いのいない大学に進学したため、新しく人間関係を築く事に苦労しました。特に履修登録が複雑で、履修可能単位数や卒業要件を確認しながら自分の受ける授業を決めるという作業を1人でしないといけない所が1番のストレスでした。(20代・女性)

●異動先の部署で既に出来上がっている人間関係の中に入って行くのがストレスで辛かった。特にコロナ禍でコミュニケーションを取る機会が減っているので、さらに状況が厳しくなった。(30代・男性)

●社会人一年目の時は凄いストレスを感じました。会社の先輩達との会話がしづらかったり、仕事でミスをしたりと辛い事が多かったので。(50代・男性)

 

調査結果3:新生活のストレスに対して緩和度が高かった考え方は、煮詰まった思考を入れ替えて別の考え方を取り入れるような、”思考の換気” に繋がる考え方

「ストレスに効果があった考え方」を聞く設問では、「自分の居場所は他にもある」「自分から心を開いたり働きかけよう」といった回答のストレス緩和度(※2)が高い結果となりました。

図3:「Q. 新生活のストレスに対して、最も効果があった『考え方、捉え方』があればひとつだけお教えください。」に対する回答の分類結果。集計対象は新生活でストレスを感じたことがあり、「考え方」で対処していた110名。そのうち回答者数が7名以上の考え方を掲載。


<「自分の居場所は他にもある」と考えた人の具体的なエピソード>

●新しいコミュニティを構築し、もし一方のコミュニティで何かがあったときの居場所を作っておくと考えることでやり過ごした。(20代・女性)

●先輩に相談をしたら、「気にすんな。そんなちっぽけな世界だけで生きていたってつまらない」と言われ、小さなグループが気にならなくなった。(20代・男性)


<「自分から心を開いたり働きかけよう」と考えた人の具体的なエピソード>

●ずっと人間関係を築いていけるか不安が大きかったが、とりあえず顔を合わせた人に挨拶をすることから始めた。すると次第に挨拶だけでなく、コミュニケーションが取れるようになり、困った時に助けてくれる人まで現れた。(30代・女性)

●自分から心をオープンにして、周りから良い刺激を受けて足りない知識は自ら学ぶことの大切さを感じた。(40代・女性)


ストレス緩和度が高い結果となった考え方は、新しい環境で上手くやらなければというプレッシャーで煮詰まった思考を入れ替えて、別の考え方を取り入れる “思考の換気” と言えるような考え方でした。

こうした “思考の換気” に繋がる考え方によって、ストレス度合いが緩和されたと考えられます。

 

まとめ

新生活のストレスを緩和する考え方では、煮詰まった思考を入れ替えて別の考えを取り入れる “思考の換気” と言えるような考え方が良いことがわかりました。

状況に応じて別の考え方を取り入れる方法は、心理療法のひとつである「認知行動療法」の中でも「認知再構成法」として知られるアプローチです。

新生活シーズンを乗り切るひとつの方法として、今回の調査結果で出た「考え方」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

また、今回のアンケートでは「自分の居場所は他にもある」等の考え方がストレス緩和度で上位となりましたが、個人の状況によってマッチする考え方は異なるものです。ぜひご自身にとって納得感のある考え方を探してみてください。

 

Hakali所属の心理カウンセラー によるコメント

新生活のストレスに負けずに過ごすためには、自分が何にストレスを感じるのか、それにどう反応し対処しているのかを理解することが大切です。ストレスを感じるきっかけや状況は「ストレッサー」と呼ばれます。親しい人との別れや仕事の失敗のようなネガティブな出来事だけでなく、就職や進学、昇進などの嬉しい出来事もストレッサーになり得ると言われています。そのため、環境の変化が大きく負担がかかりやすい新生活では、いつも以上に自分の心と体の調子をチェックするように心がけてみましょう。

また、同じ出来事に直面したとしても、人によって感じるストレスの程度には差があります。これは、「考え方」と「対処方法」に個人差があるためです。気分が落ち込んでいる時には「次も絶対うまくいかない」などの特定の考えに意識が偏りがちですが、ぜひ今回の調査での回答も参考にしながら、「他の考え方はありそうか?」「ストレスが小さくなるような考えはあるか?」と考え方のパターンを広げてみてください。

 

※1「新生活のストレスに関するアンケート」調査概要
調査方法:インターネット調査
調査集計期間:2022年2月28日~2022年3月1日
有効回答数:200

※2 ストレス緩和度
「Q. 前問の『考え方、捉え方』によって、どの程度ストレスが緩和されたと思いますか?」に対する5段階の回答結果(「1. 全く緩和されなかった」〜「5. とても緩和された」)を元に分類した「考え方、捉え方」ごとに平均値を算出し、100点満点で換算した値

 

■  Awarefy とは

Awarefy は上述した認知行動療法に手軽に取り組める、デジタル認知行動療法アプリです。
App Store および Google Play ストア で公開中です。

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情報提供:

株式会社Hakali 

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