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 秋においしくなる魚といえば、さんまです。さんまには健康に良いEPAやDHAのほかにも、ビタミンB6やビタミンB12が豊富に含まれています。ビタミンB6は、免疫細胞や皮膚、粘膜を構成するたんぱく質を合成するのに必要なビタミンで、神経伝達物質やインスリンなどの生成にも関わり、免疫システムを正常に保つ働きをしています。

 私たちの食生活が欧米のそれに近づき、たんぱく質や脂肪をエネルギーに変える時に必要なビタミンB6の必要性が高まっています。また、ビタミンB12は、葉酸とともに貧血の予防にも関与する成分ですが、神経機能にも働くビタミンですから、DHAとあわせて脳の機能を活性化する効果が期待できます。

 さんまの酒蒸しは、調理時に大量の煙が出ないし、お皿ごと調理して手軽に熱々が食卓に出せる、これからの季節にうれしいメニューです。酒の量を少し多めにし、薬味をたっぷり添えてください。ポン酢の酸味がほどよくきいて青魚の苦手な方にもおいしく召し上がっていただけます。(管理栄養士・石井多津子)

さんまの酒蒸し

材料(2人分)
さんま          2尾
塩             少々
酒            2分の1カップ
昆布            5センチ×5センチ2枚
大根           5センチ
万能ねぎ         2分の1束
生姜           少々
ポン酢          適宜

作り方

(1)さんまは、頭とはらわたを取り、よく水洗いする。3等分して、軽く塩をしておく。昆布は、さっとよごれをふき取っておく

(2)皿に昆布を置き、さんまを並べ、酒をかけ、湯気の立った蒸し器で10分くらい蒸す

(3)蒸し上がったら、大根おろし、万能ねぎの小口切り、おろし生姜を載せ、ポン酢をかける

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