アンチエイジングニュース
2005.12.12
いとこ煮
最近ではあまり食卓にのぼらなくなった豆類ですが、私たちに不足しがちな成分を含む食材ですから、新豆の出回るこの時期にはいろいろな煮豆を楽しんでください。
小豆は長く浸しておく必要がなく、短時間で柔らかく煮えるので、思い立ったらすぐ利用できて手軽です。栄養的には植物性たんぱく質や不溶性食物繊維を豊富に含むだけではありません。小豆の皮の紫色にはフォリフェノールの1種のアントシアニンが含まれ、ブルーベリーと同じように目の健康を維持します。また不足しがちなビタミンB1を含むので、疲れの原因となる乳酸やピルビン酸などの蓄積で血液が酸性に傾くのを防ぐなど、現代人の疲労回復に効果が期待できます。
江戸時代から庶民に愛されてきたいとこ煮は、小豆とかぼちゃを一緒に煮た、おいしくてアンチエイジングな食材の組み合わせですから、これからも作り続けたいメニューです。和三盆を使って上品な甘さに仕上げます。(管理栄養士・石井多津子)
材料(2人分)
かぼちゃ 200グラム
あずき 50グラム
和三盆 大さじ2
しょうゆ 小さじ1
作り方
(1)かぼちゃはところどころ皮をむき、大きめのひとくち大に切る。小豆は水に入れ、浮いたものを取り除き、洗っておく
(2)鍋に小豆を入れ、たっぷりの水を加えて煮立て、あくを引いたら1度ざるにあける。先の鍋にたっぷりの水を入れ、小豆とかぼちゃを入れて火にかける。小豆が柔らかくなるまで20~30分、火加減を調節しながらコトコトと煮る
(3)小豆が柔らかくなったら、和三盆を加え、次にしょうゆを加えて味を整え、5分くらい煮て火を止める。しばらく置き、味を含ませる
(4)食卓に出す前に温め直して、器に盛る
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