すっきりとした秋空といえないまでも、秋の気配が感じられるようになりました。夏の疲れをとり、冬を迎えるための準備を始める食欲の秋こそ、栄養バランスを考えた食事が大切です。

　栄養バランスというと、コレステロール値を気にされている方も多いのではないでしょうか。コレステロールには悪玉コレステロールと呼ばれている「LDL」と、善玉コレステロールと呼ばれている「HDL」があります。

　過食や高エネルギーの食事が続くと、血液中にLDLが増え血管壁を傷つけます。そこに活性酸素ガ結びつくと、プラークというこぶを作り血管を狭め、動脈硬化を促進する原因になります。血管の若さを保つためにも、血中コレステロール値の高い人は、高コレステロールの動物性食品は摂り過ぎないようにしましょう。

　旬のさんまなどの、脂の乗った青魚に含まれるDHA（ドコサヘキサエン酸）、EPA（エイコサペンタエン酸）には、LDLを減らしたり、LDLを回収して、肝臓に運ぶ働きのあるHDLを増やす働きがあります。HDLを減らさず、LDLだけを減らすオレイン酸を含むオリーブオイルと一緒にオーブン焼きしたこのメニューは、効果的にLDLを減らしてくれるアンチエイジングメニューです。
（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）

材料（2人分）

作り方
（1） さんまは3枚におろし、軽く塩をして、冷蔵庫に30分くらいおいておく。
（2） ほうれん草は少し硬めにゆで、水けを切って、4～5cm長さに切る。
（3） （1）のさんまを2つに切り分け、（2）のほうれん草の4分の一量を芯にして巻き、楊子で止める。
（4） 耐熱皿に（3）のさんまを並べ、にんにくとパン粉をかけ、オリーブオイルをかけて、230度に温めたオーブンで15分くらい焼き、パン粉にこんがりと焼色をつける。