手作りきんつば
収穫の季節を迎え、店先にそろそろ新豆が出てきます。昔とくらべて、私達の生活に豆が登場する機会が減っていると思います。豆というと、すぐに大豆を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。大豆以外にも、栄養的に見て非常にすぐれた豆の食材がたくさんあります。とくにあずきは、古くから春と秋のお彼岸に、ぼたもちやおはぎとして愛されてきました。あずきには、抗酸化物質のポリフェノールが、赤ワインより多く含まれています。ポリフェノールはあんに加工されても、メラノイジンに変化して抗酸化の役割を果たします。
さらにあずきには、コレステロールや中性脂肪の生成を抑制するサポニン、食物繊維がたくさん含まれています。鉄分、カリウム、ビタミンB群や、必須アミノ酸のバランスの良いたんぱく質が豊富なので、疲労回復にも効果が期待できます。というわけで、あずきを食べるとほっとするのは気持ちの問題だけではなさそうです。ただし甘いものの食べすぎは要注意。カロリーオーバーにならないようにしてください。
熱いお茶のおいしいこれからの季節、手作りのきんつばに挑戦しませんか。甘さを少し抑えて、小さめに作るのがアンチエージングメニューとしてのポイントです。
(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)
材料(12個分)
粒あん(市販のもの) | 400g |
粉寒天 | 2g |
水 | 100ml |
グラニュー糖 | 15g |
くるみ(空焼きして刻む) | 20g |
皮生地 | |
薄力粉 | 25g |
白玉粉、砂糖 | 各6g |
水 | 40ml |
サラダ油 | 適宜 |
作り方
(1) 鍋に水と粉寒天を入れて火にかけ、木べらで寒天をよく溶かす。クラニュー糖を加え溶けたら、粒あんも加えて、木べらでこすと鍋底が見えるくらいまで煮詰める。
(2) 刻んだくるみを加え、水でさっとぬらした型に流しいれ、5~6時間おいて固める。
(3) ボウルに白玉粉を入れ、2/3量の水を加えてときのばす。薄力粉と砂糖を振るいながら加え、泡だて器で粘りが出るまでよく混ぜる。皮生地を持ち上げて垂らすとリボン状になるように、水が足りないようなら、残りの水を足して調節し、15分くらい皮生地を休めておく。
(4) 流し固めた(2)を取り出し、長さ4cm、幅2cmくらいに切り分ける。ホットプレートを170℃くらいに温め、皮生地を一面ずつ、焼いて6面を焼く。
※1個分のカロリー:125kcal(料理製作時に材料を計量して算出した概算です。目安としてご利用ください)
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