鴨ロース
「鴨ロース」――アンチエイジング料理レシピ(82)
寒い季節は、血液や血管の健康が気になります。私たちの身体は、体温をほぼ36度に保つために、寒暖にあわせて血管を収縮・拡大させて血流をコントロールしています。食事が植物性食品に偏ると、血管がもろくなります。寒さによるストレスから高血圧になると、その高血圧が引き金となって、脳出血をひきおこすリスクが高くなります。
年齢を重ねると赤血球が減少するので、鉄(Fe)の多い赤身の肉などを食事に取り入れ貧血を予防すると、冷え性の解決に役立ちます。
動物性食品の脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は血管を強くして、脳出血や貧血を予防します。しかし、摂りすぎは、動脈硬化の原因になりますから、適度に摂取するのがよいでしょう。摂取量に気を配るとともに調理法を工夫し、必要以上に脂肪を摂らないようにしましょう。体内での脂肪の酸化を防ぐために、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを含む野菜をたっぷり組み合わせると効果的です。
江戸時代から何よりのご馳走として愛されてきた鴨ロースは、冬の味です。皮側に切れ目を入れ、しっかり焼くと、余分な脂肪が落ち風味が活きます。柔らかく仕上げるために火を入れすぎないなど、ちょっとした工夫で手軽にプロの味が楽しめます。焼き時間、蒸らし時間が大切ですから、まず、レシピどおりに作ってみてください。付け合せに、野菜とともに抗酸化作用、血液凝固を防ぐ作用があるといわれているわさびを添えます。疲労回復効果のあるクエン酸を含んだお酢の利いたたれは、味のアクセントの役割も果たします。
(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)
材料作りやすい分量
鴨むね肉 | 1枚(250g) |
青ねぎ | 2本 |
ブロッコリースプラウト | 1パック |
わさび | 適量 |
酢 | 50ml |
しょうゆ | 50ml |
ごま油 | 少々 |
いりごま(白) | 少々 |
作り方
(1)鴨肉は、皮側に格子状に切り込みを入れ、身側に塩少々をすり込む。テフロン加工のフライパンを熱し、鴨の皮側を下にして強めの中火で6分、身側を6分焼いて火をとめる。アルミ箔をかぶせ、15分くらいおく。
(2)たれの材料を合わせる。
(3)(1)の鴨肉を薄切りにして皿に盛り、千切りにした青ねぎとブロッコリースプラウトをたっぷり添え、わさびとたれも添える。
※総カロリー 1人分:416kcal
(料理製作時に材料を計量して算出した概算です。目安としてご利用ください)
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