春菊とほうれん草のごま酢あえ
「春菊とほうれん草のごま酢あえ」――アンチエイジング料理レシピ(82)
正月七日の朝に食べる七草がゆは、七種類の若菜を入れたかゆを神に供え、それを家族も食べることで1年の厄病を払うというものです。青菜を食べることは、冬場のビタミン不足を補う先人の知恵でもあります。
ほうれん草と春菊は、冬が旬の代表的な緑黄色野菜です。ほうれん草は、甘みが増しておいしくなり、春菊はきれいな緑色の葉が柔らかくなります。この2つの野菜は、ビタミンA、ビタミンCが豊富な上に、貧血予防に効果のある鉄、葉酸なども多く含む優秀な食材です。冬場は、さらに含有量が増え、栄養価が高くなります。最近では1年中出回っていますが、冬場のほうれん草の赤い根元には、造血作用のあるマンガンも含まれますから、おいしい季節にいろいろな調理方法で、食べたいものです。
また、ほうれん草と春菊のきれいな緑色は、カロテンとクロロフィルによるもので、最近の研究では、その抗酸化力が注目されています。ビタミンEを含むごまと組み合わせて、さらに抗酸化力をアップさせたごま酢和えは、濃厚な味わいが春菊の香りと合って、献立にアクセントをつけることのできるアンチエイジングメニューです。
(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)
材料2人分
春菊 | 1/2束(150g) |
ほうれん草 | 1/4束(80g) |
だし汁 | 50ml |
しょうゆ(ほうれん草のつけ汁用) | 小さじ2 |
練りごま | 大さじ3 |
酢 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 1/2 |
しょうゆ | 小さじ2 |
白ごま | 適宜 |
作り方
(1)鍋にだし汁としょうゆをあわせて、煮立て冷ましておく。春菊とほうれん草は、たっぷりの熱湯で色よくゆで、さっと水にさらして水気を絞る。2cmの長さに切り、冷ましたつけ汁に入れ、下味をつけておく。
(2)ボールに練りごま、砂糖、酢、しょうゆを入れてよく合わせ、(1)の春菊とほうれん草を軽く絞って加え、混ぜる。
(3)器に盛り付け、切りごまを振る。
※総カロリー 1人分:211kcal
(料理製作時に材料を計量して算出した概算です。目安としてご利用ください)
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