アンチエイジングニュース
2007.07.10
新しいアンチエイジング薬開発
「新しいアンチエイジング薬開発」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(155)
アンチエイジング(抗老化)に有効な新薬が開発された、というニュースを紹介します。
これは、オーストラリア南ウエールズ大学(University of New South Wales)の Wallace Bridge博士らが開発した、スキンケア用アンチエイジング薬で、近く発売になるそうです。
このアンチエイジング薬は、グルタチオン(glutathione)がベースになったもので、抗酸化作用がそのアンチエイジング効果の源とされています。
ちなみに、グルタチオンは、GGC(Glutamic acid/ Glycine/Cystein;グルタミン酸・グリシン・システインの3個のアミノ酸)からなるトリペプチドで、強力な抗酸化作用をもつ事が知られています。
そのため、有害物質を体内からの除去(detoxifying)したり、がんや糖尿病、老化その他の疾病を予防し、身体の再生能力をたかめる事が期待されています。
研究者によると、この新規抗老化薬は牛乳由来タンパク、ニンニクなどから作られたもので、その開発には9年間の年月がかかったとの事です。
今後は、ライセンス供与されたオーストラリアの製薬企業Biospecialties Australiaにより製造が開始され、近いうちに食品、化粧品、サプリメントおよび抗老化クリームとして、世の中に出回りそうです。
日本での発売は何時になるかは不明ですが、新しいタイプのサプリメントですので、期待大です。
ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している
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