アンチエイジングニュース麻丘めぐみさんの若さと元気の秘訣
「アンチエイジングトーク」Vol.７ 女優 麻丘めぐみさん
健康で美しく歳を重ね、自分らしく、素敵な生き方をしたい。そんな生活を実践されている方々の健康や美容の秘訣を伺う「アンチエイジングトーク」。
第７回のゲストは、「新しい事に挑戦すると細胞が活性化して元気になる」と、今年で50周年となる芸能生活でも常に新たなことに挑戦の日々。世代やジャンルを超えた多くの仲間との交流からパワーもらっていることが若さと元気の秘訣と語る女優の麻丘めぐみさんです。
常に自分自身にチャレンジする
“好奇心”が
細胞を活性化させる
Vol.７ 麻丘めぐみさん
3歳で初舞台を踏んで以来、モデル、歌手、女優と様々なジャンルで活躍を続け、今年で何と芸能生活50周年という麻丘めぐみさん。アイドル時代と変わらぬつぶらな瞳を輝かせながら語ってくれた若さの秘訣とは、「常に自分自身にチャレンジすること」そして「時にはダラけてしまうダメな自分も受け入れること」。アンチエイジングには気持ちの持ち方がとても大切と語る麻丘めぐみさん流“美容”＆“健康”の秘訣を伺います。
――30代で食事の大切さを実感
幼少の頃から芸能活動をしてきて、多忙のあまり睡眠時間も取れないような時期もありましたが、健康には自信があり、自分は病気とは無縁の人間だと思っていた位なのですが、30代後半に胆のう炎になったことをきっかけに、「健康」について考えるようになりました。
ただ、私の場合「健康のためだからこうしなければいけない」といった細かな決め事をしっかりとつくって継続的に実践するといったことが苦手なので、あまり堅苦しく考えずにできることを習慣にしている程度。具体的には、「きちんと食事を摂る」ということです。
言葉にするとあまりにも当然のことなのですが、職業柄、毎日決まった時間にバランスのよい食事を摂ることは不可能。気づいたら夜まで何も食べていなかったり、スタジオに入ったままで揚げ物中心のお弁当を食べるしかないといったことが多々あります。でも、この仕事をしている以上それは仕方がないですよね。そこで、すべてを改善することはできなくても自分のできる範囲で生活習慣を整えようと思って実践しているのが自分で作った朝食を摂ること。仕事中に不足しがちな野菜を中心にした朝食を摂ることを毎日の習慣にして偏りがちな栄養のバランスを整えています。
――乾燥対策＆クレンジングはしっかりと
美容面で心がけていることは第一に乾燥対策です。気持ちが良いということもあって自宅ではスチーマーがお気に入り。仕事では、喉のケアも含めて加湿器が必需品です。去年か［Megu－Vision］（メグビジョン）と題して私自身の曲はもちろん、70年代にヒットした曲を歌うライブ活動をしているため、日常的に乾燥から喉を守るということは実践しています。ペットボトルを使用したミニタイプの加湿器を愛用していて、ライブ、舞台の時はもちろん、テレビ出演の時にも楽屋等に持ち込んで乾燥対策を心がけています。
また、毎日メイクをしているので、しっかりと汚れを落とすことも心がけています。クレンジングは毎日しっかりしているのですが、やはりセルフケアでは落としきれない汚れがありますよね。年齢と共に肌のくすみ等も気になりますから、アンチエイジングという意味も含めて月に1回はエステティックサロンでディープクレンジングとフェイシャルマッサージをしてもらいます。エステティシャンの方とは長年のお付き合いなので、このマッサージの時間が私のリラックスタイムにもなっていて、気持ちよすぎて眠ってしまうこともしばしば。この「気持ちいい」という感覚がとても大切なことで、マッサージが終わるとお肌の状態だけでなく、気持ちまでスッキリするので、ストレス解消にもなっている感じですね。私にとってこの時間がお肌と心のリフレッシュに欠かせない大切な時間になっています。
――常に刺激を求め続けることがアンチエイジングに
私は、最大の若さの秘訣は「気持ちの持ちよう」だと考えています。2000年に自ら芝居の演出・プロデュースを行う｢シアタードリームズ・カンパニー｣を立ち上げ、現在もその活動を続けているのですが、自分が演じる以上に裏方としての活動ではすべきことが多く、体力と気力が必要になり「もうだめ～」と、泣き言を言うことも多々あります。しかし、体も心も疲れるけれど、１つのものを作り上げるという同じ目的を持った役者さんやスタッフの方からは元気をもらえ気分が若返る。それが私にとって最大のアンチエイジングになっていたりするので、外部からのケアだけでなく「気持ちが充実していること」がアンチエイジングにとても大切だと実感しています。
結婚で芸能界から離れた時期もありましたが、子役時代から今年で芸能生活50周年。長くやっているということは、裏を返せば初めて体験することや、勉強することが少なくなってしまいがち。悪い言い方をしてしまうと目の前のことをこなす、責任を果たすだけで終わってしまう状況に甘んじがちです。そこで、自分に新しい刺激とか、試練を与えることで、前向きな気持ちになれ、老け込んでいる暇も無くなる今の状況は私にとってとても心地よく、大切なのです。
私は現在50代ですが、30代より40代、40代より50代の方が充実していると思います。物心ついた時から大人に囲まれて仕事をしていたためか、以前から早く30歳になりたい、大人になりたいと思っていました。しかし30代ではやりたいことがあっても「何のためにこれをやりたいのか」、「どうやってそれを実現させるのか」といった具体的なことまで人に伝えることができず、自分がやりたいことと現実とのジレンマを感じていました。
それがふと楽になったのが40代。自分がそれまでに知らなかった世界の人達と話をする機会も増え、色々な垣根が取り払われた感じになると自分がどうなりたいのか進むべき道を現実的に考えられるようになったのです。周囲からも大人とういか、おばさんとして扱われるようになり、自身でもおばさんとして肝も据わってくるみたいな（笑）。
50代になると、年齢や健康面も含め、自分がこの先何をどこまで出来るのかということを考えるようになり、今なら体力も気力もあるからできることを精一杯やろうという気持ちになってくる。人生経験を積んだ分、物事に対処するテクニックのようなものも身についてきているので、30代ではできなかったことが50代ではできる。だから60歳までにどんな自分でいるべきかという私なりの目標を立てて実践できる今が本当に楽しいのです。
――好奇心が細胞を活性化させる
見た目は若々しくしていても体力は年齢と共に落ちていく現実を考えた時、「この仕事をいつまでできるのかな」という危機感は常に感じます。だからこそ、「今年はこれをやろう」「今年はこれができた」と、自分自身で納得できる生き方をして自分の足跡を残していきたいと思っています。
70年代の歌をまた歌おうと思ったのも、いつまで声がでるのかな？と考えた時、当時のキーのまま歌える今、歌っておきたいという想いと、いつまで元キーで歌えるのか自分の限界に挑戦したいという想いからです。そして、50代の私が楽しみながら「私の彼は左利き」を歌う姿を見て、聴いて、元気になってくれる人がいたらとても嬉しいですよね。
私は、人は何か目標を持って頑張ることで、気持ちはもちろん、体も元気になれる「好奇心が細胞を活性化させる」と思っていますから、今後も様々なことに挑戦して細胞を活性化させることでアンチエイジングを実践したいと思っています。
――憧れの年の重ね方
私は、女優の故山岡久乃さんとお仕事をご一緒させて頂いて以来、自分も年齢を重ねてあんな風になりたいと憧れています。山岡さんはいつもお元気で、多くの人に声をかけ、相手のことを考えて時には本音で厳しいことも言ってくださった。私も怒られたことがたくさんあって、当時はピンとこなかったことも、時が経ってから「あ、こういうことか」と気づくことが今でもあります。
私はとてもあんな風にはなれないけれど、”風味”位にはなれるかな？なりたいなと。
そのためにも、常に危機感を持ちながら今出来ることをしっかりとやって、日々、自分に刺激を与えながら細胞を活性化させていたいと思います。ただ、人間ですから頑張りすぎず、ダメな時は「ダメだ～～」と力を抜いてダメな自分も受け入れることも忘れずに。
そしていつか山岡さん風味の女性になれるように日々挑戦しながら50代を楽しんでいきたいなと思っています。
取材・執筆：岩原明子(フリーライター)
 麻丘めぐみさん
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プロフィール 麻丘めぐみ（あさおか めぐみ） 1955年10月11日生まれ。 |
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