アンチエイジングニュース
2009.08.06
中医学の基本
★中医学の基本★
中医学とは中国の伝統医学の一つで、西洋医学との基本的な違いは「人体の働きのバランスの調整を目標として、病気のもとを治すこと」にあるそうです。
ここ何年かの間では通常の西洋医学のみに頼らない代替医療が注目されていますし、興味のある方も多いのではないでしょうか。
今回は中医学の基本をご紹介します。
八綱弁証
病人の症状を決定する方法。八綱弁証には陰-陽、表-裏、寒-熱、虚-実の4対8項目があり、表裏、寒熱、虚実の組み合わせによって病状を分析します。陰陽は病状の総括を示しているそうです。また、「証」とは西洋医学でいうところの体質に相当します。
五臓六腑
日本でも聞きなれた言葉ですが、中医学で人間の内臓全体を言い表す時に用いられる言葉のようです。五臓は肝・心・脾・肺・腎を指し、六腑は胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のことですが、中医学の五臓六腑と西洋医学での内臓は必ずしも一致しません。
気・血・水
「気」は精神的なもの、「血」は血液の流れや汚れ、「水」は水分や体液などの代謝を指す語。生命の基調をなし、これらそれぞれの状態がお互いに影響し合うという考え方。
中医学ではこれらの考え方を踏まえて病人の症状や体質を決定するそうです。
症状が出たらその部分だけに着目して病気を治す西洋医学と、症状が出たら全体のバランスを整える中医学。考え方が全く違いますが、最近では病院で処方される薬にも漢方薬が使われているそうですし、何であれ物事を違った視点で見てみるのは面白いことですね。
みなさんもこれを機に、中医学に注目してみては??
(AAN編集部 小田真弓)
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