アンチエイジングニュース

★輝やけダイヤモンドエイジ

健康で元気に過ごすのはもちろん「新しいことへのチャレンジ」「社会と関わり続けること」「誰かの役にたっている実感」といった生き甲斐を感じることも、アンチエイジングには重要な要素。2007年から2009年にかけて、団塊世代のサラリーマンが一斉に定年退職を迎え、社会にも大きな影響を及ぼしている昨今。「肉体的にも精神的にもまだまだ現役でいられるのに…」と、急に多忙だった日々から解放されてしまった世代を「ダイヤモンドエイジ」と名付け、第二の人生を提案しているのが静岡県磐田市の「にこにこ柿園」だ。趣味だけで時間を過ごすのは物足りないという「ダイヤモンドエイジ」の希望に応える「柿園プロジェクト」をご紹介したい。

★新しいカタチの柿園


静岡県磐田市岩室、約2700坪の広大な土地に「にこにこ柿園」はある。収穫されているのは「次郎柿」。どっしりした量感、ふっくら丸みを帯びた四角形、輝くような色艶。種はほとんど無く、コリコリとした触感で、糖度は実にメロンよりも高く20度近くある。日本一ともいわれる日射量と、きれいで豊富な水と酸素に恵まれた土地で育まれたからこその絶品。この辺りには「にこにこ柿園」をはじめ、柿園が点在しているが、後継者不足のため、このままでは世界に誇れる柿園の存続が危ぶまれているというその解決策として発案したのが、全国からオーナーを募集し、柿園を維持、発展させていこうというもの。
一口2万円(1年間)でオーナーに加わることができる。柿狩り、茶摘み、野菜づくりといった農業体験に加え、収穫した柿を5箱(1箱4K)届くなど、特典は豊富。柿園を守る柿人(かきうど)として意義深い役目を担いながら、時には柿栽培や収穫作業で心地の良い汗を流し、地域の方や仲間との交流を通じて新しい喜びを味わうことができるのが、一番のメリット。

オーナーとなった方は「素晴らしい農業体験ができる」「自分で育てた柿を味わうのは、なんとも言えない喜びです」「この年になって、いいお仲間ができました」と、みなさん一様に満足されている。東京、関西と遠方からいらっしゃる方も多く、元はメーカーやIT関連の会社員だったなど、様々な経歴の方が揃っており、各々の今まで経験と知識で意見を持ちより、柿園を発展させていこうと取り組んでいる。

★自然の中に刺激を味わう

「にこにこ柿園」は柿以外にも、「ローズマリー」「マリーゴールド」といったハーブを植えている。これはオーナー達の発案でスタート。今後もさらにハーブの種類を増やし「ミントの丘」をつくるのが目標だ。野鳥の声が響く柿園には、タヌキ、イノブタ、アナグマ、タヌキといった、お客様も頻繁に顔を出す。畑に播いた木のチップの下には、カブトムシが元気に動き回っている。

オーナーになると、そのご家族やグループでも柿園を訪れることができ、農作業をしたり、周囲を散策したり、会食したり、柿園の仕事を手伝ったりと、都会では味わえない体験を、家族や友人と共有もできるのも嬉しい。「柿にいい音楽を聞かせると、甘さが増すのでは?」とオーナー達からの提案で、柿園でオカリナ演奏会が行われるなど、ユニークなイベントも盛りだくさんだ。

さらに、オーナーは遠方地区の柿園活動への参加や、新しいオーナーの獲得活動も行える。自分達の活躍が柿園の発展にダイレクトに結びついていくので、趣味とは一味違うやりがいがある。

★香り高くまろやかな柿酢

にこにこ柿園では、収穫された次郎柿で作った「柿酢」も販売している。この柿酢は、水で薄め蜂蜜を加えてもよいし、牛乳やジュースに加え、サワードリンクとしても楽しめる。もちろんそのままで、酢のもの、餃子など、料理に活用できる。昔から「柿が赤くなると医者が青くなると」言われるほど、柿にはビタミンB1、B2、カロチン、ミネラル、ポリフェノール、必須アミノ酸など、カラダによい栄養成分が含まれている。柿酢の効用としては、血圧、コレステロール、血糖値を下げることが期待できるほか、ビタミンCが豊富に含まれているため、風邪予防、血管の老化防止、シミ・ソバカス予防にもなるそう。また、利尿効果や、希釈して飲むと二日酔いが防止できるそうだ。また、簡単に柿酢を取り入れられる「柿酢力ドリンク」も最近発売され好評とのこと。

「自然のふところに包まれると、生きていることの喜びを感じ、生かされている自分の存在にあらためて気づけるでしょう。その上で、ご自身が過去の時間で磨いてきた「持ち味」をここで高めていただきたい。仲間たちと共に生かされ生きる喜びを感じつつ、地域づくりに参加してください。生きがいを感じながら年をとっていきしょう」と、にこにこ柿園 代表者 井谷秀一氏(イタニ ヒデイチ)からメッセージをいただいた。

●「にこにこ柿園」の詳細は こちら

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