肝斑(かんぱん)について知りたい!
アンチエイジンネットワークのWebサイトでも常に検索ワードのトップにくるのが「シミ・しわ」。美肌を目指す女性にとって「シミ」は大敵。もちろん、アンチエイジングにとっても大いなる邪魔者である。しかし、ひとくちに「シミ」といってもその疾患は様々。老人性色素斑(日光黒子)、太田母斑(遅発性太田母斑様色素反斑)、肝斑、雀卵斑(ソバカス)、扁平母斑、炎症後色素沈着、日光角化症、その他(脂漏性角化症など)があげられる。それぞれの疾患、状態ごとに適切な治療を選択しなければならない。その為にも、シミ治療にはしっかりとした診断が不可欠。
シミのなかでも最近よくCM等で耳にするようになったのが「肝斑(かんぱん)」。肝斑だと知らずにレーザー治療を受けてしまうと、場合によっては悪化してしまうと聞いたこともあるが、「肝斑」とは一体どういうシミなのだろうか?記者の顔にあるシミも、もしや肝斑なのでは…。そこで今回、日本で唯一の肝斑改善薬「トランシーノ」の開発を担当された、第一三共ヘルスケア株式会社 研究開発部 開発第二グループ アソシエイトマネージャの輪竹麻美さんを訪ね、様々な疑問をぶつけてみることにした。
★肝斑とはどういうシミなのですか?
「30~50代の比較的限られた年齢の女性に、境界のはっきりしないモヤモヤとした淡い茶色のシミが、左右対称に面で広がるように現れます。男性にはほとんどみられないことから、肝斑は女性ホルモンのバランスの乱れが原因しているのではないかといわれていますが、そのメカニズムは全てが解明されているわけではありません」と説明する輪竹さん。さっそく、記者の左目の横にある2cmほどのシミを指差して「これは肝斑ですか?」と恐る恐る尋ねてみた。「私は医師ではないので診断はできないのですが、肝斑の症状とは違うと思います(苦笑)。トランシーノは肝斑の改善薬なので、あらゆるシミの特効薬ではありません」との返答。どのシミが肝斑なのかを見極めるポイントを伺った。
★肝斑を見極めるポイント
「見た目での判断になります。特徴は薄褐色のシミが左右対称に、目の周りを避けて広がります。いくつか典型的な例をご紹介しますね。肝斑は、主に5つのパターンに分類されることがわかります。
まずはご自身でいろいろなパターンの写真を見て肝斑に慣れて、判断していだただきたいです。肝斑についての当社HPも参考になさってください。どうしてもわからない場合は、皮膚科のお医者様へ相談していただくのがベストでしょう。また、当社にはお客様専用のトランシーノ相談室(0120-013-416)もあります。お電話いただければ女性の専任スタッフがお応えしますよ」とのこと。ちなみに第一三共ヘルスケアが20~59歳の1年以内にシミを経験した1000名の女性にインターネット調査したところによると、3人に1人に肝斑の疑いがあったそうだ。
★トランシーノが肝斑を改善するしくみ
「もし肝斑であれば、トランシーノによる改善が期待できます。トランシーノは日本で初めて肝斑に効能・効果が認められた「新効能医薬品」です。配合されているトラネキサム酸は、以前から皮膚科医の間では肝斑に聞くということが知られていました。そこに注目し、約10年の開発期間をかけて誕生したのがトランシーノ。2ヵ月にわたる臨床試験で、肝斑が改善することが証明されました。トラネキサム酸に加え、L-システイン、ビタミンCの主要成分がメラニンの発生をブロックし、肝斑を改善へと導いていきます」。
★トランシーノの服用方法
「服用方法は、1回2錠、1日3回毎食後で2ヵ月間。1ヵ月で効果が少しでも感じられたら2ヵ月間しっかり服用してください。臨床試験の下記のデータでも、投与4週間より8週間のほうが、より高い改善率となっています。2ヵ月服用後、継続する場合は、2ヵ月以上のお休み期間を挟んでいただく必要があります。また、肝斑を予防し再発を防ぐためには、ストレスをためないことや、紫外線対策を怠らないことも大切です。美肌のためには、日々の努力が欠かせません」と輪竹さん。
トランシーノは2009年6月1日の薬事法改正により第1類医薬品に分類されているので、購入の際は、薬剤師に相談する必要がある。
★肝斑ならあきらめないで欲しい
2007年9月に発売を開始したトランシーノ。OTC(一般用医薬品)では年間10億円売れれば大ヒットといわれる中、発売7カ月で26億円を売り上げた。美肌の特効薬と飛びついた女性達にも「肝斑」への知識が浸透し熱狂が収まった今でも年間15億円のヒットを続けている。輪竹さんのもとにはたくさんの喜びの声が寄せられているそう。ちなみに輪竹さんは、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009※月刊誌日経ウーマン主催」の「ヒットメーカー部門」において第4位に入賞された。
「発売当初は誰も知らなかった肝斑。随分、認知度が高まってきました。原因を知って正しく予防していただきたい。ご自身で肝斑と認めるのは抵抗があるという方は意外と多いです。また、肝斑は放っておいても60代を過ぎる頃には自然に消えるといわれていますが、放置して欲しくないです。肝斑であった場合にはトランシーノを試していただきたい。肝斑の悩みにサヨナラしていただける一助になれると自信を持っています。肝斑の悩みを改善する医薬品として、長く愛されるロングセラー商品を目指して、今後も肝斑についての正しい知識を広めていきたいです」。
どうやら肝斑は怖いシミではないようだ。気になる方はぜひ、充実した内容のHPをみていただきたい。
より詳しく知りたい方は⇒■第一三共ヘルスケア ■肝斑information
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします