「いちじくのフール」――アンチエイジング料理レシピ（１５７）

秋は、果物の種類も多く、味わいだけでなく、見ているだけでワクワクと楽しくなります。最近の研究では、果物の、色や香り、甘み、苦み、渋みなどを作る成分に、ファイトケミカルと呼ばれる「がんや生活習慣病などを予防する成分」が多く含まれることが分かってきました。野菜では十分に補えないファイトケミカルがあることが分かり、果物の役割に期待がかけられています。旬を感じる果物の１つ、いちじくは、ビタミンB１、鉄、葉酸など、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれ、不老長寿の果物といわれています。
フールは、カスタードクリームに、果物のペーストなどを加えるので、果物に不足しがちなカルシウムも一緒に取ることができるデザートです。いちじくの果肉にはたんぱく質分解酵素が含まれ、消化を助けるので、胃もたれしにくく、デザートとしておすすめです。

＜材料＞ ２人分　

＜作り方＞
（１）柿小麦粉、グラニュー糖、牛乳をステンレスボールに合わせて、直火の中火で煮る。
とろみがつき、小麦粉に充分火が通ったところで、火からおろす。
卵黄を１度に加えてよく混ぜ合わせ、再び火にかける。
とろみがつく程度に、さっと煮る。
（２）ラム酒をよく混ぜてから、充分に冷やしておく。
（３）いちじくは、皮をむき、飾り用を残して刻み、カスタードソースに混ぜる。
（４）（３）のカスタードをグラスに盛り、いちじくを飾る。

（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）

※カロリー　１人分：２０９ｋｃａｌ
（料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。）