マルチパーパスチェア(多目的チェア)誕生
以前アンチエイジングに効果があると紹介したエンボディチェア(Embody Chair) を販売しているハーマンミラージャパンからワークスタイルを変える新コンセプトの「セトゥーチェア」が発表された。今回は、ドイツベルリンを活動拠点とするデザイン集団「スタジオ7.5」がデザインを手がけている。「美とは目でみるものではなく身体で感じるもの」という考え方で創られたマルチパーパスチェア。デザインと機能を両立したチェアがあれば、身体への負担が軽く、アンチエイジングにも効果が期待できるのではないだろうか。11月20日に販売開始となる。
★身体と脳を考えてデザインされた高機能ワークチェア
このシリーズについて詳しく紹介していこう。
★現代人の働き方やライフスタイルを考えて開発
モバイルPCや仕事もできる携帯の登場により、私たちのワークスタイルは変化を遂げてきた。確かに、自分の席にずっと座って仕事をするよりも、ミーティングルームやコラボレーションエリアなど、一時的なスペースで仕事をする時間が長くなってきている。更に、自宅、ホテル、カフェ、空港といった場所でも、仕事をしている人を見かけるのは日常茶飯事。しかし、そういったスペースに置かれている椅子は、快適性よりも、値頃感でデザインされている場合が多く、座り心地の良くない椅子に長時間座っていなければいけない状態である。確かに、落ち着かない椅子での会議では、集中力が落ちやすく、腰などに負担がかかり疲労感が残ることも少なくない。
★セトゥーチェアの特徴
「セトゥーチェア、Setu Chair」は多様化するワークスタイルのニーズに応えるために開発された多目的チェアだ。セトゥーチェアには、マルチパーパスチェア5本脚タイプ(高さ調節、キャスター付き)、4本脚タイプ(高さ調節なし、グライズ付)、ラウンジチェアとオットマンがラインナップされている。
最大の特徴は、キネマチック・スパインというセトゥーチェアを革新的な椅子にした核となるパーツだ。左の写真を見ていただくと分かるように、椅子の両サイドに背もたれから座面にかけてパーツがある。2つの精確に設計されたポリプロピレン素材が、座面と背もたれを連動させ、誰もが即座に快適性を得られるように、座る人の身体をサポート。椅子があらゆる身体の動きに合わせてくれる。また二つのキネマチック・スパインの間に貼られているリリス・サスペンション(座面と背もたれ部分)もまた、座る人の動きに合わせ伸縮、体重を均等に分散するので、あらゆる体型にフィットするという。また、優れた通気性で、体熱のこもりを最小限に抑えるので、座っている人のみならず、後から椅子に座る人にとっても不快感はない。
キネマチック・スパインとリリス・サスペンションの採用によって、細かい調節することなく、座るだけで快適性が得られるのだ。
使用素材を誠実に選び、絶え間なく革新しているハーマンミラー社。全てのデザインディテールが機能によって裏づけされていることに、驚きを隠せない。製造工程では環境への配慮も徹底して行っているそうだ。
どこまでもシンプルで洗練された機能美を持ち合わせるセトゥーチェア。ミーティングに出るのもワクワクした気持ちになれるに違いない。
セトゥーチェアは、リリス・サスペンションは12色から、フレームは5色から選ぶことができる。加えて、アームの有無も用途や好みで選択可能。
記者個人が一番気にいったのが、来年シリーズに加わる予定というこちらの組合わせ。例えば、病院で順番を待つラウンジにも、こんな椅子があれば、ゆったりとパソコンで仕事をしながら過ごせるかもしれない。
●詳しくはハーマンミラージャパンHP
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