四谷メディカルキューブ
加齢とともに生じる体調の変化。症状が出てから病院に駆け込むより、定期健診をうけて自分の身体のことを把握しておくことは、アンチエイジングの第一歩。定期健診の結果で、病気を予防することや、早期発見で最小限の治療で治すことも可能となる。そこで今回、都内の四ッ谷駅から徒歩5分という利便な場所にありPET/CT、MRI、CT、超音波など、最新鋭の検査装置を揃える医療機関「四谷メディカルキューブ」をご紹介する。
●まるでホテルのような空間で国内最高レベルの設備による健診が受けられる
「地下1階、地上7階建てです。健診センター、ウィメンズセンター、きずの小さな手術センターなど、各部署で多面的に健康をサポートするということから<四谷メディカルキューブ>という名前がついています。その響きから医療機関だと思われないこともあります」と常務理事を務められる山本亨氏に、四谷メディカルキューブの院内をご案内いただく。
まずは1Fの総合受付から見学をスタート。そこは、医療機関というよりホテルのロビーといった趣で、やわらかい色調の内装と照明でゆったりとくつろげる。2Fは予約制で待ち時間のストレスが比較的少ない外来部。経験豊富な専門医が、最新機器で上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、や大腸内視鏡検査、内視鏡を用いた治療を実施する内視鏡センター。更に超音波検査士等の有資格者が担当にあたり、質の高い検査情報を医師に提供している臨床検査科がある。超音波エコー、心電図、負荷心電図、肺機能検査、血液検査などが受けられる。
●3Fは画像診断センター
画像診断センターではPET/CTをはじめ、CTやMRI検査を受けられる。月700件前後というPET/CT検査の検査数は国内トップレベル。しかしPET/CTとは聞きなれない言葉。「PETとCT検査が一緒になっているのですか?」と山本氏に質問した。
「おさらいしましょう。PETはCTやMRIなどのように組織形態を画像化するのではなく、細胞の代謝を画像化する検査。がん細胞は一般的に正常細胞より糖代謝が活発であるため、専用の薬を用いたPET検査での検出が可能です。PET検査の代謝画像と、CTやMRIで得られる形態画像とを合わせることでより高い精度が得られます。従来は、CT検査とPET検査はそれぞれ別に撮影していたため時間差もでますし、検査時の姿勢も同じにはならない。その問題を解決するのがPET/CT装置です。代謝画像と形態画像を一度の検査で取得するので、時間差、姿勢による部位のズレを防ぐことができるのです。当院では、最新鋭のPET/CT装置を3台揃えています。また、PET/CTの読影は、放射線専科専門医とPET核医学認定医が二重読影を行っているので画像解析の質が高く、慶應義塾大学や順天堂大学、日本大学など、45大学病院をはじめ300以上の医療機関から検査のご依頼をいただいています」と山本氏。
「これだけの設備が整っているのであれば、地方からいらっしゃる方も多いのですか?」と聞くと「当院では、病気をみつけるだけではなく、トータルに治療方法を提案しサポートしていきたいと考えています。ですから、通院やフォローができる都内・首都圏の方が多いです」とのこと。最新鋭の機器等で検査を受けられ、医師から詳しく検査結果を聞き、もしなんらかの所見が認められても、外来で経過を診てもらえるのであれば、安心して検査を受けるというもの。だからこそ、多くの方が来院を希望しているのだろう。
●手術センターや女性専用フロアも
4F「きずの小さな手術センター」には内視鏡手術専門設備を整えた手術室が2室、他2室の4室があり、技術認定医の熟練した技術による内視鏡手術を中心に、低侵襲の手術が行われている。年間約700件の内視鏡手術が行われ、うち婦人科手術は300件を超える。内視鏡手術は開腹手術に比べ、傷口が小さく、回復も早い。
合わせて紹介したいのが6Fウィメンズセンター。「婦人科、乳腺外科、女性泌尿器科があり、各科とも手術まで対応しています。また、子宮がん、乳がん検診も行っています。このフロアーではドクター以外は男子禁制になっていて、私も患者様がいる時は入れません。尿失禁や子宮脱など、どこに相談してよいかわからないと女性特有の疾患で悩んでいらっしゃる方は、当院は女性医療全般に幅広く対応していますので、一度お越しいただきたいです」待合室も広々としており、記者もここなら人目を気にすることなく診察を受けられそうだと感じた。
●健診にも楽しみは必要です
最新鋭の設備と質の高い専門医、そして健診結果をふまえての適切なアドバイスから、万一のフォローアップまで整っていることは十分に伝わってきた。しかし、四谷メディカルキューブの真骨頂は、それらをゆったりした空間で受けられることだ。
ホテルのコンシェルジュと錯覚してしまうような雰囲気の山本氏に5Fの宿泊室にご案内いただいた。「全室個室でアメニティにも配慮しています。ベッド脇のPCでご自身の検査データを確認することができます。病室であることを忘れていただけるような工夫を随所に施しています。
そして、あの「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國シェフがプロデュースする、美味しくて身体にやさしい絶品料理が療養食になります」。なんと贅沢!7階にある院内レストラン「ミクニ マンスール」のランチメニューで、女性に人気のアンチエージングプレートは月替わりで2500円。男性でもお腹いっぱいになるそうだが、カロリーは500前後に抑えられている。人間ドックの総合健診にはこのランチが含まれているので、健康と食事の関係を考えながら、素材を活かした、滋味あふれるメニューを味わってみてはいかがだろう。
更にラグジュアリー感あふれるのが、7階にある会員制健康クラブKENKO。会員ロビーへの入口から診察室まで、まるで高級エステサロンを思わせる空間。入会金210万円、年会費50数万円と高額であるが、現在850名の会員が在籍。会員とのコミュニケーションを何よりも大切にし、じっくりとお話をうかがい、より確かなアドバイスや医療サービスを提供している。会員お一人おひとりに、会員担当医師のうちの一人が主治医として選任され、健康管理に当たる。会員は「PET/CT」などを使用した高精度な人間ドックを四谷メディカルキューブで受診し、結果説明を主治医から受け、また検査結果をもとに健康づくりのアドバイスも行ってもらえる。
全てのフロアーの見学を終え、今までの病院や健診へのイメージが覆された。ゆったりとした気持ちで信頼できるクリニックなら、年に1度の定期健診も悪くないと感じた。がんや心臓・循環器系疾患、女性特有の疾患だけでなく生活習慣病も、早期発見と予防ができれば、健診にかかる費用も高いものではないと言えるのではないか。
11月14日(イイトシ)はアンチエイジングの日であった。わたしたちのからだが老化していくことは、避けられないことだが、からだを気にかけ、労わってあげることで、老化のスピードを遅らせることが可能になる。ぜひ、健診を受けてアンチエイジングへの第一歩を踏み出していただきたい。
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