アンチエイジングニュース

「美肌を守る:冬の乾燥肌対策」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(217)

お肌にとって大敵のシーズンがやってきました。
寒さも勿論悪いのですが、それ以上に問題なのが「乾燥・低湿度」です。
肌荒れから始まって、ひび割れ、場合によっては痛みを伴う状態にまでなります。
なんたって、肌(皮膚)は体の臓器中で最も大きなものですので、そこでの異常は単に美肌が損なわれるだけでなく、細菌やウイルス感染の元にもなります。
このような冬のお肌対策を、フィラデルフィア大学薬学部のJeff Moore氏がうまくまとめていますので、お知らせ致します( University of the Sciences in Philadelphia, news release, Nov. 18, 2008 )。

それによりますと、

*1日コップ6~8杯の水を飲む:適度に水分を補給することにより、皮膚の内側から 保湿されることになります。

*熱いシャワーを長く浴びすぎない:シャワーは暖かめのお湯で短時間にすること。皮膚が蒸気や熱に長くさらされると、皮膚から水分を取り去り、乾燥を強めることになります。

*乾燥から皮膚を防ぐためのバリアーをつくる:ローションやクリームを使用することですね。シャワーの後直ぐに、まだ皮膚に水気が残っている間に、シアバター(Shea Butterとはフルーツ類から採れる油脂)やワセリンなどの皮膚に優しいものを塗り、皮膚を保護します。

*古くなった肌角質を取り除く:スキンケア製品の吸収や新しい細胞が出来るのを促進させます。それには、肌角質を取り除いたらすぐに保湿剤を塗るとよいようです。このことにより、皮膚からの水分蒸発を防ぐことが出来ます。

*保存剤や香料などを含む石鹸や化粧水を使用しない:これらは皮膚を刺激しますので、肌の健康にはよくありません。その代わりに、水分を保つグリセリンを含む製品を使用するのがよいでしょう。

*暖房器具により空気が乾燥しすぎるのを抑えるため、加湿器を使用する:特に、寝室に加湿器を置くことは、乾燥肌を防ぐのに有効です。
〔ちなみに今年は、寝室に置けるようなデザインの優れているものが多く出回っています〕

以上の注意点は、特に冬の始まりに行うことが大切と強調されています。
それにより、シーズンを通して乾燥から皮膚を保護することが出来ます。

肌や皮膚は化粧をする時以外はあまり注目されませんが、是非とも皮膚の健康状態に留意され、ウイルスや細菌感染を防ぐようになさってください。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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