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第6回【「食べるアロエ」で、自然派美肌を目指そう!】

旧暦では「如月」となる、二月。まだ感じる寒さに絹を更に着るという意味から「衣更着」、草木の芽が張り出す月であるから「草木張月」、陽気が更に来る月という意味で「気更来」など、「きさらぎ」の由来には諸説あるようですが、皆さんはこの如月の月、いかがお過ごしでしょうか。6回目となる「アンチエイジングなフードナビ」、ナビゲーターの野菜ソムリエ・神林春美です。
今回、私がナビゲートするのは「食べられるアロエ」。ご存知でしょうか、「アロエベラ」です。「草木張月」の言葉を思い浮かべることができた、2月の始め。横浜市のアロエ農園へ足を運んできました。

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「家に鉢植えのアロエがある」、そんなご家庭で育った方も非常に多いように、アロエは「医者いらず」とも呼ばれてきた植物。日本でも、江戸時代には薬用として使用されていたそうです。いくつも種類のあるアロエですが、私達が一般的に馴染みがあるアロエは「キダチアロエ」と呼ばれるもの。私も子供の頃、ちょっと怪我をした時など、アロエの葉を折っては塗った記憶があります。

今回ご紹介する「アロエベラ」は、そのキダチアロエよりも、まずカタチも大きく重さもずっしり。アロエの養分をたっぷり備えた植物です。特徴は何と言っても「食べられる」こと。アンチエイジングなフードナビ
「最近人気のアロエヨーグルトの、あのゼリー状のものこそ、アロエベラの葉肉の部分だそうです。調べてみると、このアロエベラ。いわゆる効き目については、様々な証言があるようですが、今回私が注目するのは、アロエベラに多く含まれる「ムチン」による美肌への効果。アンチエイジングへ働きかける天然成分についてです。

「アロエベラ」を求め、今回私がうかがったのは横浜市泉区。500坪もある温室でアロエ栽培をされている『田丸園』さんです。この日、嬉しいことに、駅からの道のり、咲き始めたばかりの梅の花を発見。まだまだ冬だとばかり思っていたので、「草木が張り出す春の訪れ近し」の様子に、私自身初めて出会うアロエベラへの想いをより高めてくれました。到着後案内していただいた温室では、根元から重量感のある葉の部分にまず驚いた、私。ご主人のお話曰く、ずしっとした重さこそ養分が豊富な証拠なのだそうです。そして、その場で切っていただいた葉の果肉部分から伸びるヌルヌルの成分には、更に驚きが。実はこの成分に含まれるのが、そう「ムチン」。里芋やオクラ、モロヘイヤにも含まれる成分と言ったら、分かりやすいでしょう。中でも、このアロエベラの「ムチン」は、肌の水分と油分を調節する働きに優れた成分。肌を引き締める収れん作用(アストリンゼン)と、保湿作用(モイスチュア)を同時に行うチカラのある天然成分だそうです。お客様の中には、「アロエ化粧水」を手作りされる方も多いというお話でした。

アンチエイジングなフードナビ実は、こちら『田丸園』のアロエは完全無農薬栽培。アロエの使用法は「塗る・浸かる・煎じて飲む」など多様ですが、無農薬栽培である他、地下60メートルから汲み上げた地下水と有機肥料で栽培しているため、「生のまま食べても安心」と力強くお答えいただきました。さっそく私も、ずっしりと重いアロエベラの葉を抱え帰宅後、手作りのアロエヨーグルトを作ってみました。夕ご飯には、お醤油と柚子胡椒で、イカのお刺身風にも。果肉自体は全くクセがないので、とても美味しくいただくことができましたよ。それにしても、ムチンの強力なヌルヌル感がすごい!「収れん+保湿」を同時に行うという「アロエのムチン効果」は、自然派美肌の持ち主へとなれそうな予感がありました。美味しくいただいた後は、次はアロエ化粧水かな~!

『田丸園』HP

神林 春美(Harumi Kambayashi)プロフィール
●略歴
1976年生まれ。ライター。東南アジアの国タイを半年間旅した日々で、「野菜やハーブのある豊かな生活スタイル」に出会い、野菜ソムリエなどの資格を取得。「美味しい」だけでなく、「体に効く」食べ物に出会うことが、日々のパワーチャージのひとつ。特に好きなアンチエイジングフードは、デトックス効果の高い「パクチー」。ベジタブル&フルーツマイスター、調味料マイスター、アロマ環境協会アロマテラピー検定1級、eco-people(eco検定)の資格を持つ。
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