「足元からのアンチエイジング」レポート
■JPポドロジーレッスン開催
2月24日(水)、アンチエイジングレッスンを開催した。今回の開催場所は、チャーミング・スクウェア豊洲。
アンチエイジングネットワークの賛助企業「ゼクスアクティブ・エイジ」のご協力のもと、「JPポドロジー」のレッスンを行った。
受付を済ませた方から順に、ご自身のフットプリントの作成をお願いした。専用のスタンプ台に立ち、均等に体重をかけていくシンプルな方法。
こうして採ったフットプリントを参考にして、その人の身体の傾きや足への体重のかけ方、さらにはそれが原因となった症状をレッスンでチェックしていくのである。
■なぜ「足」が大切なのか?
まずは塩谷先生のお話から。
「ポドロジーは、アメリカでは”podiatry(ポダイアトリー)”として知られています。欧米では家の中でも靴を脱がない。足と靴が一体化しているライフスタイルゆえに、フットケアは欠かせません。近年日本のライフスタイルも欧米化し、靴を履くようになり、女性はハイヒールを履くようになりました。そのため欧米に習い、フットケアを実践していくべきでしょう。そもそも、人類が直立二足歩行を始めたために、足には一番ストレスがかかっています。それにも関わらず足が身体の中で一番冷遇されているという事実に目を向けるべきです。<ジリツ>という言葉には<自律>と<自立>の2種類があります。<自立>は肉体的な健康を、<自律>は自分の判断力で行動できる精神面の健康を意味しています。このどちらかの健康が損なわれてしまうと、私たちの生活の質は低下してしまいます。アンチエイジングとはこれを防ぎ、Q.O.L.を向上させることが目的なのです」とアンチエイジングの視点から「足」の大切さについて述べた。
つまり「JPポドロジー」は<自立>することでQ.O.L.を高め、フィジカル面でのアンチエイジング大いに貢献できるものだと言える。
■足のアンチエイジングを学ぶ
そこでJPポドロジースクール学院長 中村美紀先生から、JPポドロジーとは何か、どのような時にケアすべきか、「足」の機能、さらにはなぜケアが大事なのかを分かりやすくお話いただいた。
簡単にまとめると以下の通りである。
【足の役目・機能】
私たちの足は、母趾球・小趾球・かかとの3点の骨で3脚を作り、その3点を結ぶアーチで「足」としての機能を果たしている。
●足へかかる衝撃を吸収する役目(クッション機能)
●歩くたびに全身に血液を送り出すポンプとしての役目(ポンプ機能)
【足トラブルの原因】
●クッション機能の低下…皮膚トラブルや外反母趾など骨格の歪み
●ポンプ機能の低下…むくみ、疲れや冷え、また下半身肥満
以上のことからも、足のアーチが足にとって、さらに身体全体にとってもいかに大切であるかが分かる。また、足の形だけでなくアーチを結ぶ3点をバランスよく支えるように正しい姿勢で歩くことも大きなポイント。
足のアーチが正常かどうか判断するには片足立ちをしてみることだそう。中村先生曰く、「グラグラと不安定な場合は、アーチがゆがんでいる可能性が高い」とのこと。
そこで受講者のフットプリントを使って、それぞれどこに問題を抱えているのかを具体的に見ていく。チェックする項目は、色の濃淡や指の写り具合。そこから足のトラブルやゆがみの状態を判定し、その傾向を4つのグループに分類。「外側に体重がかかりすぎているタイプ」、「内側にかかりすぎているタイプ」、「体重が前にかかりすぎているタイプ」、「偏平足」とグループに分かれ、それぞれトラブルの原因とそれに対する対処法を教えていただいた。
■対処法を簡単にご紹介!
【テーピングによる処置】
テーピングはトラブルに合わせた貼り方があるが、一度覚えればすぐできる簡単な方法。テーピング用のテープは専用のものがあるが、薬局やドラッグストアなどで販売されているものでもOK。
【ソールによる処置】
そして靴底に入れるサポートジェルパッドの正しい装着方法も教わった。ヒールを履くときの前すべりを防ぐものと、薄くなった足の甲を盛り上げることで足のアーチの補助をするものと2種類が紹介された。ジェルパッドを正しい位置に入れることで、足の負担は大いに軽減される。これはバラエティーショップやインターネット上で購入することができる。
【誰でも、簡単にできる処置】
足を鍛え、アーチを矯正する方法の一つが、足のじゃんけん。これを寝る前に10回程度、毎日継続して行えば足に変化が出てくるそうだ。
■レッスン終了後
レッスン終了後、希望者は塩谷先生とチャーミング・スクウェアのスカイラウンジで絶景を眺めながらカフェタイムを楽しまれていた。今回のレッスンについての感想を伺ってみると、皆さまそれぞれ足について悩みを抱えていたようで「テーピングだけであんなに足が軽くなるなんて!」という感想が多かったのが印象的だ。
また希望者にはチャーミング・スクウェアの施設見学をしていただいた。見学者の方は設備の素晴らしさに感動された様子で、塩谷先生のブログコメント欄には「是非入居したい!!」との感激のコメントを書いてくださった方もいらっしゃった。
アンチエイジングには正しいフットケアも大切であるということを再認識させられたレッスンだった。日々のケアを実践したい方には、是非一度JPポドロジーを体験していただきたい。
(AAN WEB編集部・小田真弓)
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