アンチエイジングカフェレポート
アンチエイジングカフェ ―アドバンスド― レポート
第2回「からだの中から若返る!?―点滴療法―」
■第2回アンチエイジングカフェ開催
3月17日(水)、2回目となるアンチエイジングネットワーク主催のミニセミナー「アンチエイジングカフェ ―アドバンスド―」を開催した。
アンチエイジングについての講義後、受講者の方々とディスカッションする少人数制のセミナーで、回を重ねるごとに盛り上がりを見せてきた。
初めての方にももちろん楽しくご聴講いただいているが、毎回参加する受講者の方同士が顔なじみとなり開始前から和気あいあいとした様子がうかがえた。アンチエイジングに真剣に取り組む方々が、意見や情報交換の場としてご活用いただけることが、私たちの目指すところである。
■点滴療法とは?
第2回目のテーマは「点滴療法」。循環器系や消化器系などの全身を対象としたアンチエイジング医療に関する話。細胞や血液循環といった難しい話も、塩谷先生の具体的な例を挙げた解説は、初心者にも分かりやすく飲み込みやすい。
点滴に関しては主にビタミンC、アンチエイジング点滴、キレーション、プラセンタについての説明をしていただいた。キレーションに関しては点滴以外にも「デトックス」の括りからサプリ、便通、発汗など、有害物質の排除方法について解説があった。
中でもプラセンタについては注目度が高かったようで、受講者から多くの質問が上がった。プラセンタについて詳しく知りたい方はこちらをご覧いただきたい。
■エビデンス・ベイスト・メディシン
そして最後に、昨今の医学界での流行語「EBM(エビデンス・ベイスト・メディシン)」の話で締めくくった。これは直訳して「科学的実証に基づいた医学」の意。これに関して、代替医療やサプリメントなどの数値化しにくい医療についてはエビデンスの提示が困難である。そこでこの問題「EBM」に対し「NBM(ナラティブ・ベイスト・メディシン)」を唱える人も出てきたようだ。「ナラティブ “Narrative”」とは「物語、語り」を意味し、「人は誰でもその人生の主人公であり、病気もその人生のひとコマに過ぎず、その人の人生を尊重した治療を行う」というのが「NBM」とのこと。すなわち絶対的な結果を求める「EBM」に対し、個人個人のコンディションを相対的に考慮し、補完する存在が「NBM」ということだ。今回の内容にも西洋医学に代わる医療体系についてお話があったが、エビデンスが取りにくいアンチエイジング医療にとって「NBM」は心強い考え方である。
■ディスカッション
毎回ディスカッションの時間には、アンチエイジングに効果的なドリンクを提供している。今回は、紅茶にスライスオレンジを浮かべた「シャリマティー」。「シャリマ」とはインドの花園を意味し、お茶の上に大輪の花を咲かせたようなその見た目や、香りがその名に由来するようだ。
紅茶に含まれるカフェインには賛否両論あるが、最近カフェインの効用を様々な場で目にする。カフェインには脂肪の代謝を促す効果があるとされ、さらに紅茶に含まれるポリフェノールには過酸化脂質の生成を抑制する働きがあるそうだ。これら様々な作用がダイエットやアンチエイジングに役立つとされている。また、カップに浮かんだオレンジの爽やかな香りで気分もリフレッシュできる。簡単に作ることができるので、オススメの一杯だ。
ディスカッションの時間では、これまで以上に積極的な質問が飛び交った。サプリやハーブについてなど、普段疑問に感じている事を塩谷先生にぶつけた。先生に、ひとつひとつ丁寧にお答えいただき、時には受講者同士で知識や情報を交換する場面も見られた。先生とだけでなく受講者同士の交流も活発になってきたようだ。事務局側としても、皆さまがもっと積極的にアンチエイジングについて考えていける場を提供していきたい。
(AAN WEB編集部・小田真弓)
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