「卵と健康セミナー」レポート
■「卵と健康セミナー」
4月20日、「チャーミング・スクウェア・白金」にて、「卵と健康セミナー」が開催された。講師を務めるのは、“ヨード卵・光”を販売する日本農産工業株式会社の横山次郎氏。食品健康指導士・生活習慣病予防士・HACCP連絡協議会専門講師、更にはFood&Lifestyle Adviserとの多数の資格を取得されている。そして、「卵」についても豊富な知識を持つまさに「卵博士」。その横山氏が、身近な食材である「卵」と「健康」をテーマにわかりやすくお話された。40名余りの参加者達は、それぞれ興味深く聞き入っていた。
■意外と知らないたまごについて
私たちの生活に「卵」ほど、身近に親しまれている食べ物はない。「卵」は生でも食べることができ、料理に使っても、和食洋食中華とジャンルは問わず活用できる。また、お菓子づくりも欠かせない食材である。茹でる、炒める、ふかす、泡立てる、そしてたまごかけご飯(T.K.G.)に代表されるように、生のままでもと、調理方法も幅広く、とにかく万能選手な「卵」。しかし、今回の講演を聞き、改めて知らないことが多いことに驚いた。そのいくつかを紹介したい。
「たまごの賞味期限って?」
卵の賞味期限は「生で食べられる期間」を表しているので、卵のパッケージラベルに表示されている通り、購入後は冷蔵庫(10度以下)で保存しておけば、その日まで生食できます。賞味期限が切れても、充分に加熱調理すれば1週間以内なら食べることができる。(ヒビの入った卵はなるべく早めに充分加熱調理すれば食べられる。)また、室温での半熟の卵料理のつくり置きは2時間まで。
「たまごの保管方法は?」
購入後は必ず冷蔵庫に保管すること。そして、冷蔵庫のドアの卵フォルダーで保存するのは、実はあまりお勧めできない。開け閉めの度に振動が加わることで卵にヒビが入り、さらに温度変化が生じることで、目に見えない細かな穴が開いている卵の殻から結露した水分が卵の内部に入り品質が劣化してしまう可能性がある。卵はパックごと冷蔵庫本体に保存すると、日持ちもよく品質が保てる。
「たまごのコレステロールが心配なのですが?」
近年の研究で「卵の中に含まれるコレステロールは血中コレステロールの上昇には関係しない」ということがわかってきた。卵黄に含まれるレシチンと卵白に含まれるシスチンには、俗に言う悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らす働きがある。
そもそも、たまごが血中コレステロール値をあげるという誤解は、1913年にロシアの研究者アニチコフ氏が「ウサギに卵を食べさせたら血中コレステロールが上がった」という発表をしたことによるそうだ。草食動物のウサギが、普段食べない卵を食べたら血中コレステロールが上昇するのは当然。雑食である人間にはそんな心配はない。人の体内には140g程のコレステロールがあるといわれているが、それに対して、卵のコレステロール量は、1個あたり約0.23g。実に600分の1程度。しかもコレステロールはホルモンの原料や細胞膜の材料になるので生きるためには不可欠で、肝臓で作られる。そのため、食事からコレステロールを取り過ぎても肝臓で作るコレステロールの量を調節しているので問題はない。健康な方であれば、1日に2~3個食べても特に問題はないという研究報告もある。
■ヨード卵・光
そして、日本農産工業が開発・販売している「ヨード卵・光」はそのたまごに、さらにいくつものすばらしさがプラスされている。1976年に商品化された「ヨード卵・光」。「ヨード卵・光」はニワトリの飼料に海藻粉末などを配合することによって、ニワトリの体内で卵にヨードが自然な形で移行し、健康へ強く働きかけることに着目した卵。半世紀以上にわたる研究から、卵黄に含まれる脂質とヨードが結びつくことで、ヨード単体には見られない様々な機能性が確認されている、世界的にも稀な卵。しかも、ヨード卵・光は他の卵に比べコクの強さは3.56倍、と科学的にもその違いが証明されている(※㈱味香り戦略研究所との共同研究より)。
横山氏は「みなさん、卵はどんな基準で選ばれていますか? たまごは、ぜひ、機能性で選んでいただきたい」と締めくくっていた。
卵についての勉強を終えた後、ヨード卵・光を使用してつくられたメニューでランチタイム。
普段なかなか足を踏み入れる機会のない、「チャーミング・スクウェア・白金」。魅力あふれるシニアライフを実現するための『時』と『場』の創造をテーマに誕生した、シニアレジデンス。その落ち着いた雰囲気のレストランで、伺ったばかりの卵の知識を思い出しながら、卵料理をおいしくいただいた。オムレツのフワフワ感は格別!
美味しいだけではなく、健康にもアンチエイジングにも効果のある「ヨード卵・光」を生活に取り入れてみてはいかがだろう。
(AAN WEB編集 熊本美加)
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