アンチエイジングカフェレポート
■「アンチエイジングなダイエット ―メタボの嘘、ホント―」
4月21日(水)、今シリーズ最終回となる「アンチエイジングカフェ ―アドバンスド―」が開催された。
今回のテーマは「アンチエイジングなダイエット ―メタボの嘘、ホント―」。
厚生労働省が2008年度にいわゆる「メタボ検診」義務化を導入してからメタボは誰もが関心を持つようになった。
しかし「メタボ」の基準には医師の見解とは少しズレがあるのではないかという議論がされ続けている。
厚生労働省が設けた基準では、必要条件である腹囲の基準値に加え、脂質・血圧・血糖のうち2つが基準値を超えた場合、メタボリック症候群と診断される。しかし「腹囲測定に際し、身長など体格に違いがある場合、厚生労働省の設けた基準でメタボと容易に判断するのは難しい」と塩谷先生はいう。ここで大事なのは「腹囲そのもの」よりも「へそ周りの内臓脂肪の面積」であり、男性腹囲85cmといった基準値はあくまでも目安であるということだ。
また「消化」「吸収」「栄養素」「エネルギー代謝」など、食物の身体に対するエネルギー変換について、さらには「肥満」の仕組み、もたらす疾病について説明があった。
左図は「メタボリックドミノ」として講義で紹介されたイラストである。
生活習慣を原因とした肥満が、高血圧・糖尿病などを引き起こし、最終的には心不全や脳卒中など「元に戻れない地点(ポイント・オブ・ノー・リターン)」まで病状がドミノ式に進行していく。この図により、初期段階である普段の生活習慣がいかに大切か分かる。
■カフェタイム
講義のテーマに沿ったドリンクの提供をしており、今回のテーマに合わせたドリンクは「ジンジャーシロップ」。以前もご紹介し、大好評。ショウガが代謝を促し、メタボ対策に効果的とされていることを受け、再登場。
ショウガに熱を加えるとできる「ジンゲロン」という成分が新陳代謝を活発にし、肥満予防効果が期待できるそう。中でも、数あるフレーバーの中から柚子をチョイス。
■ディスカッション
ディスカッションでは、血管について、骨についてなど質問は多岐に渡った。結果としてメタボという視点のみにとらわれすぎず、普段の生活習慣が大事であるという総括で「アンチエイジングカフェ」を締めくくった。
最終回を迎え、全3回皆勤の出席者に塩谷先生より直接修了証書が渡された。アンケートにも「基本的な生活習慣を見直すことを今日から実践したい」といったアンチエイジングに対する意気込みや「遺伝子の最新情報や、老化との関係を知りたい」といったセミナー要望など思い思いの感想がつづられており、本講義への熱意が伝わってきた。
今後事務局では皆さんの意見や要望を反映させていただき、より一層充実したセミナーを開催していきますので宜しくお願いします。
カフェの様子は塩谷先生のブログでも紹介されています。
こちらも是非ご覧ください。
(AAN WEB編集部・小田真弓)
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