肌機能を活性化させる美容液
前回から連載が始まったアンファー株式会社の基礎化粧品、AACシリーズの魅力に迫る企画。今回は、アンファー株式会社のラボを訪問して、美容液についてお話を伺った。ラボには見慣れない機械やガラスの瓶がたくさん並んでいて、理科の実験室といったイメージ。こここそがAAC化粧品の進化を握る場所なのだ。
「肌質や肌の悩みを教えて頂ければ、一人一人の肌に合った化粧品をすぐに調合ことができます」と商品開発担当の太田さん。
こちらのラボでは、商品のコンセプトづくりから、原料選定・処方・試作検討・安全性の確認までを行っている。お客様が化粧品に求めている使用感や期待効果のマーケティング調査・分析をもとに、これだと思う原料の効果を測定してより良いものを選んでいく。試行錯誤の末に、その特徴成分を配合した化粧品を形成し、本当に安全なのか、効果があるのかを確認して大量に試作品を作り込む。大量生産はラボではなく、協力工場に商品を依頼し、そこで出来上がった試作品をモニターの方に一定期間使用していただき、使用感や効果の確認・検証を何度も繰り返して商品になるそうだ。いくえもの工程を踏むため、化粧品が誕生するまでには想像以上の時間がかかるのだ。
■ペプチドゥⅢセラム(美容液) (30ml 8,400円)
今回紹介するペプチドゥⅢセラムには、プライマリーN&Iローション(化粧水)に配合されているNEUTRAZEN・THYMULEN4・プリンセスケアに加え、3種類のEDP3(オリゴペプチド‐24)・IDP5(オリゴペプチド‐20)・Prohairinβ4(オクタペプチド‐2)ペプチドが有効成分として含まれている。
●これらの成分には、どのような働きがあるのだろうか?●
①EDP3(オリゴペプチド‐24)
EGFを基に開発されたペプチドで、加齢により低下した細胞機能を呼びさまし、表皮を生成するのに作用する。
②IDP5(オリゴペプチド‐20)
IGFを基に開発されたペプチドで、細胞の衰えている部分を察知し、再生を促し活性化させ、肌バランスを整える作用がある。
③Prohairinβ4(オクタペプチド‐2)
FGFを基に開発されたペプチドで、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を合成し、真皮に作用する。
「EGFやIGFという成分は、今ではよく耳にする言葉です。しかし、実は当社がこれにいち早く注目しました」と太田さん。
●グロスファクターとは何なのか?●
グロスファクターとは、人の体内で作られるタンパク質の一種で、細胞の生まれ変わりを促す働きがある。
AAC化粧品に配合されているEDP3やIDP5、Prohairinβ4とは、グロスファクターを産生させる合成のペプチドのこと。
EDP3で表皮を、Prohairinβ4で真皮を整え、IDP5で肌のバランスを整えるという構造になっている。
●他にはどんな効果があるのか?●
EGF・IGF・FGFの相乗効果により、ヒアルロン酸の合成機能が高まる。驚いたことに、ヒアルロン酸そのものの化粧品を使用するより保湿に効果的ということ。
ペプチドゥⅢセラム(美容液)は、AAC化粧品シリーズのアンチエイジングケアで一番コアとなる商品。肌をクリアにし、シワをなくしハリ感を生み出す。また、表情ジワ(眉間・ほうれい線)の予防にも効果をもたらす。
「シワ、ハリ、保湿に加え、ペプチドゥⅢセラム(美容液)には、プライマリーN&Iローション(化粧水)の約10倍の高濃度ビタミンC誘導体が含まれているため、美白効果が高いんです」と太田さん。
トリペプチド1には、筋肉の収縮を制御する働きがあり、眉間のしわや笑いじわを起こさせないようにする、ちょっとしたボトックス効果があるとのことだ。その他に、セイヨウヤブイチゴ葉エキスを配合し、外からのダメージを受けないように守りながらシミ、シワを改善する働きもある。
「これほどたくさんの有効成分が入っていると、混ざり合ってしまい逆によくないのでは?」と考える方もいるのではないか。しかし、肌トラブルに効果が得られるようバランスを考えて配合しているので、心配は無用である。
太田さんいわく、「EGFは効果的だけれども弱点として、表皮を産生しすぎ、角層が分厚くなるという性質が挙げられます。しかしAAC化粧品に配合しているものは、そのような角層が厚くなるというリスクなく安心してお使いいただけます。」
●メラニン産生抑制試験●
三次元培養皮膚モデルを使用し、メラニンの産生抑制試験を行った結果を紹介したい。
三次元培養皮膚モデルを3週間培養し、メラニン産生抑制効果が認められた。
化粧水では、連用することで、メラニンの生成を抑えることができ、美容液では、メラニン生成を抑え、淡色化するという結果は写真でも一目瞭然。
●どのように使用したら良いのか?●
「朝と夜2回使用してください。化粧水をたっぷりつけた後、2~3プッシュ、伸ばすようにつけてください。」と太田さん。この1本を1ヵ月ペースで使い切るように使用するのがベスト。
プライマリーN&Iローション(化粧水)でベースを整え、ペプチドゥⅢセラム(美容液)でハリ・しわ・保湿に働きかけることで、更に肌体力が鍛えられるという仕組み。
ちなみに、ペプチドゥⅢセラムの名前の由来は、3つのグロスファクター様ペプチドからとったそう。美容液は肌へのスペシャルケアという意味をこめ、パッケージをゴールドにしたそうだ。値段も8,400円と安くはないが、肌にハリがない、目の回りのシワやほうれい線が気になる、という方はプライマリーN&Iローション(化粧水)と合わせてぜひ一度お試しになってみてはいかがだろう。
(AAN WEB編集部 渡辺仁美)
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