アンチエイジングニュース
2010.10.26
温泉の最新健康学
アンチエイジングセミナー2010「温泉でアンチエイジング」の講師、前田眞治氏(国際医療福祉大学大学院教授・医学博士)の著書『温泉の最新健康学』(悠飛社)をご紹介します。
三重県 榊原温泉の温泉旅館で生まれ育ち、幼少期から温泉と深い関わりを持っていた前田氏。
子どもながらに「なぜ温泉は身体に効果があるのだろう」と素朴な疑問を持ったことが、やがて、前田氏が温泉医学の道を志すきっかけになったそうです。前田氏は、現在国際医療福祉大学大学院で主にリハビリテーションの研究と教育指導に従事されています。
温泉の効果から、疾患と温泉の関係・入浴法などをリハビリテーションの専門家である医学博士が解説している本書は、健康な方はもちろん、お体に悩みがある方にもぜひ読んでいただきたい内容が満載です。
■□目次の一部をご紹介■□
第一章 温浴で健康寿命を延ばそう |
病気にならない身体づくりが何よりも大切 温浴の医学的効果―温熱作用と物理作用 ほか |
第二章 温泉入浴の効果とは? |
温泉と皮膚との関係 温泉入浴の効果 ほか |
第三章 温泉の科学的パワー |
温泉のリフレッシュは他のレジャーでは得られない 欧米人と日本人では異なる温泉の楽しみ方 ほか |
第四章 温泉療法の科学的根拠 |
機能回復訓練には大きな力を発揮 温泉療法の効果―物理・化学・薬理作用 ほか |
第五章 温泉プラス運動で効果倍増 |
温泉でできる運動浴 浴槽における運動 ほか |
第六章 疾病に対する温泉療法 |
自分の症状をよく見極め、温泉を有効活用しよう 疼痛性疾患~関節リウマチ ほか |
第七章 いま話題の高濃度人工炭酸泉 |
ウナギ登りの人気―炭酸泉 炭酸泉は血管を拡張し、血液循環を良くする ほか |
第八章 正しい入浴法―適応症・禁忌症・注意事項 |
健康長寿には、食生活習慣の改善=低脂肪食も大切 欧米人のシャワー習慣と日本人の湯ぶね文化 ほか |
入浴スタイルが湯船につかる「温浴」からシャワーに移行しつつある方も多いと思いますが、毎日お風呂に浸かる「温浴」スタイルは日本人独特の文化です。
前田氏によると、日本人が健康で長生きする秘訣にも入浴、温泉が大きなカギを握っているとか…。
そんな温泉の知識がビッシリ詰まったこの一冊で、温泉通の方はもちろん、温泉初心者の方ももう一度温泉の効果効能を見直してみてはいかがでしょうか。
■温泉の最新健康学
悠飛社、182ページ、1,680円
前田眞治プロフィール ●略歴 国際医療福祉大学大学院リハビリテーション学分野教授。温泉療法専門医。日本温泉気候物理医学会理事。2010年日本温泉気候物理医学会学術集会会長。著書に「温泉の最新健康学」(悠飛社)、「新温泉医学」(日本温泉気候物理医学会)など多数。テレビ出演「たけしのみんなの家庭の医学」「友近の温泉学」など多数。 |
(AAN WEB編集部 渡辺仁美)
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