アンチエイジングニュース

いも煮
――アンチエイジング料理レシピ(237)

東北の郷土料理にいも煮があります。この季節には、よく河原などでいも煮会が開かれるそうですが、今年は震災に遭われた方も多く心配しています。古くから愛され続けている料理には、味はもちろん、健康効果の高いものが多いようです。たっぷり里芋を使ういも煮も、いかにもカロリーが高そうですが、里芋はいもの中では野菜に近く、食物繊維やナトリウム排出に有効なカリウムを特に多く含んでいます。エネルギーもごぼうと同じくらいです。また里芋のぬめりの成分の1つムチンには、胃の粘膜を保護し、肝臓や腎臓の働きを助けるほか、脳細胞を活性化する働きも報告されています。
いも煮は、里芋のほか、旬のきのこもたっぷり使っているので、食物繊維が不足がちの時に作りたいメニューです。煮物の水分は最適を心がけると、調味料の使いすぎを防げます。昆布だしときのこのうま味の相乗効果で、薄味でもおいしくいただけますが、物足りない方は、七味唐辛子や、ゆずこしょうなどで、風味をプラスするのがおすすめです。

アンチエイジング料理

<材料>2人分

 ・里芋     300g
 ・牛肉(薄切り)     100g
 ・厚揚げ     1/2枚
 ・こんにゃく     1/3枚
 ・しめじ     1/2パック
 ・えのき茸     1/2パック
 ・小ねぎ     3本
 ・昆布だし     3カップ
 ・しょうゆ     大さじ2
 ・みりん     大さじ2
 ・七味唐辛子     少々

<作り方>

(1)里芋は皮をむき、大きいものは半分にして、電子レンジで加熱しておく。厚揚げはたて半分に切り、1.5cm厚さに切る。こんにゃくは3cm長さの色紙切りにする。しめじは食べやすくわけ、えのき茸は長さを半分にする。牛肉は4cm長さに切る。小ねぎは3cm長さに切る。

(2)鍋に昆布だし、しょうゆ、みりんを加えて火にかけ、(1)の里芋、厚揚げ、こんにゃく、しめじ、えのき茸を入れて、里芋が柔らかくなるまで煮る。

(3)牛肉、小ねぎを加えてさっと煮る。器に盛り、好みで七味唐辛子を振る。

(1人分 373kcal)

※料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。

(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)

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