【ドクターズリレー通信Vol.2】山下理絵先生
心身の健康やアンチエイジングを考える上で、日常生活の「食事・睡眠・運動」は非常に重要です。医療の現場で様々なアンチエイジングの治療に携わるドクターたちは、はたしてどのような生活上の工夫をしているのでしょうか? そこで、ドクターたちにアンチエイジングのあれこれを実際に取材してみました。
今回は、クリニーク・ラ・プラージュ葉山抗加齢医学センター長の山下理絵先生にお話をうかがってきました。
クリニーク・ラ・プラージュ葉山は、心臓専門病院葉山ハートセンター内に2004年に開設されました。葉山の御用邸に近く、相模湾と富士山が見渡せるクリニックは(取材日は台風の影響で曇り空…残念!)、病院というよりもリゾートホテルのようなリラックスできる場所でした。美容医療の第一人者としてご活躍され、このクリニックのセンター長を務める山下理絵先生に、ご自身の日々の生活での「アンチエイジング」をうかがいます。
■食生活で気をつかっている点や、食事をとる時のポイントは何ですか?
仕事が朝7時開始なので、朝食はトマトジュースとサプリの軽いものです。ランチは、最近毎日お弁当を作っています。以前はパン1個などで済ませていたのですが、栄養が足りないと思い、ご飯・野菜・お肉or魚・豆などバランスを考えたお弁当を持っていくようになりました。決まった時間には食べられないのは悩み。毎日帰宅すると、翌日のお弁当を手早く準備するのが日課です。
夜は人と会って外食することもあるのですが、量はたくさん食べません。前菜が好きなので、メインを少なくして前菜をいろいろ注文することもあります。おいしいと思った料理は、自宅で真似して作ってみることも多いです。
普段の帰宅は遅く、食間が長くなってしまうこともしばしば。そういうときは、血糖値をあげるためにチョコ(カカオ濃度の高いもの)を口にすることもあります。夜中におなかがすいたときは、常備している炭酸入りのお水やトマトを食べることが多いかな。普段の飲み物は、お水とノンカフェインのハーブティーが中心です。
■生活の中で気を付けていることや運動について教えてください。
残念ながら、最近はさっぱり運動ができていません。ただ、クリニックの中では一日中動き回っているので、それが運動代わりになっているかもしれないです。万歩計をつけてみたら、1万歩は軽く超えていましたから。
■睡眠のポイント、お気に入りの寝具などがあれば教えてください。
私はいわゆるショートスリーパーで、1時半~2時ぐらいに寝て6時前起床と、普段の睡眠時間は短いです。海外出張に行くことも多いですが、寝付けないときは眠らず、特別なことはしていません。
自宅に帰ったら、アロマキャンドルを楽しんだりお風呂でしっかり体を温めてから眠りにつくようにしています。
■医療・メディカル関連の質問をさせてください。
子供のころからサプリメントにはお世話になっています。現在は、ベースになるビタミンの液体サプリのほか、さまざまなものをとっています。冷え症対策にビタミンCとEのサプリ、シミの対策にトラネキサム酸、肌の調子を整えるためにプラセンタを飲んでいます。あと、DHEAをときどき摂取しますね。
人によって合うものは異なります。同じ商品でも海外と日本で成分量が異なっている場合もありますね。私はいつも、自分で実際に試してみてから人におすすめしています。あと、サプリなら粒より液体のほうが量が少なくて飲むのがラクですよ。
基礎化粧品は、仕事のために新しいものが出たら試してみます。成分表示をしっかり眺めると、どういう効果が期待できるかわかります。
もし使用している化粧品で肌が荒れてしまったら、いったん使用をすべて止めてみましょう。クリニックにも肌荒れの患者さんが来院することがあります。そういうときは、化粧品の使用を止めて保湿にワセリンを使ってもらい、様子をみるようにしています。
ちなみに、肌のアンチエイジングには日焼け止めと保湿が最も大切です。夏場だけでなく日差しが弱い日でも、常に日焼け止めを塗るのがおすすめです。
■その他、アンチエイジングに関するおすすめケア商品があれば教えてください。
肩こりがひどいので、いつも低周波のマッサージ器を持ち歩いています。ちょっと時間ができたときにこれで肩を揉みほぐしています。小さくてかさばらずおすすめです。
「人にすすめる前にとにかく試してみる」とおっしゃっていた山下先生。サプリメントや化粧品の知識が非常に深く、ご自身の体験に基づくお話は説得力がありました。気になる症状にぴったりなものを探すには、先生のように積極的に試してみることが重要だと思いました。
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