アンチエイジングニュース

「チョコレートが心疾患や糖尿病を抑制する」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(316)

バレンタインデーが近づいてきましたね。
義理チョコでもいいから、いただきたいものですが…。
そこで、今日はチョコレートに関する話題をお送りいたします。

日頃からチョコレートを食べると、心疾患リスクが3分の1に低下することが、英国の研究で明らかになりました。

チョコレートのアンチエイジング効果

これはケンブリッジ大学公衆衛生・プライマリーケア学部のOscar H. Franco氏らが、英医師会雑誌「BMJ」(2011、Aug. 29 オンライン版)に報告したものです。

今までもチョコレートを食べると心疾患の予防になるとの報告がいくつもあったのですが、今回の研究はプラセボ対照群と比較した最初のもので、信憑性が高い内容です。

研究では、7件の過去の観察研究(被験者計11万4009例)のデータを分析しました。

なお、対象のチョコレートには、板チョコ、チョコレートドリンク、チョコレートビスケット、チョコレートデザートも含まれています。

その結果、チョコレートを週1回以上摂取する人では、それ以下の人に比べ、心疾患リスクが37%、糖尿病リスクが31%、脳卒中リスクが29%低下していることが明らかになりました。ただし、心不全には影響がなかったそうです。

どのタイプのチョコレートの効果が高いかは明らかにはなっていませんが、ダークチョコレートが最も良さそうとのことです。

しかし、チョコレートに含まれる糖分やカロリーを考えると、心疾患リスク低下の目的でチョコレート摂取はおこなうべきでないと強調されていますので、ご注意を!!

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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