冬瓜と豚挽き肉のスープ
――アンチエイジング料理レシピ（２７７）

湿度が高く、蒸し暑い日本の夏には、夏ばて予防の工夫が欠かせません。体温調節がうまくいかないと、熱が体内にこもり、体に負担がかかって疲労感や睡眠不足、食欲不振などの不調を感じます。汗は体温調節に欠かせない機能ですが、水溶性ビタミンもミネラルも一緒に流失しますから、汗をたくさん欠く季節には毎日の食事から充分に補う必要があります。夏野菜はビタミンやミネラルが豊富で、体にこもった熱をとるものがほとんどですから、積極的にいただきたいものです。中でも、冬瓜は水分やカリウムが多く利尿作用があり、むくみの解消、高血圧の予防にも役立ちます。
冬瓜と豚挽き肉のスープは、冬瓜のやさしい味わいのスープです。漢方で、体を冷やす働きがあるといわれる冬瓜は、ビタミンＣも豊富です。たんぱく質やビタミンＢ１を多く含む豚肉を組み合わせ、疲労回復に欠かせない栄養素も補えます。急激な気温の変化で自律神経が乱れたり、体温調整がうまくいかなったりしているときに熱々を召し上がって、爽快な汗をかいてください。冬瓜をすりおろし、挽肉を使って調理時間を短くするのも暑い季節におすすめのポイントです。

＜材料＞２人分

＜作り方＞

	（１）冬瓜はわたと種を取り、 　　　皮をむいてすりおろす。 　　　しょうがは、みじん切りにする。 　　　小ねぎは小口切りにする。 　　　フルーツトマトは半分に切る。
	（２）鍋に豚挽き肉としょうが、酒を入れて、 　　　ポロポロのなるまで炒めたら、 　　　（１）の冬瓜、水、鶏がらスープ顆粒を 　　　加え、中火にかける。 　　　煮立ったら、塩、こしょうで調味し、 　　　小ねぎの小口切りを加える。

（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）