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「月日の経つのは早い」と良く言いますが、毎年のように同じことを言っている気がします。2013年が始まったかと思えば、あっという間に夏が来て、さらにもう冬。きっと同意してくださる方も多いことでしょう。
自身の1年を振り返ってみると、「慌ただしい1年だったなぁ」と感じています。仕事の面でもプライベートでも常に突っ走っていました。そのためか流行語大賞に選ばれたドラマの名フレーズ、残念ながらリアルタイムで見てなかったのです。こんなに話題になっているなら見ておけばよかったと、ちょっと後悔です。

月日が早く感じたのは、「季節感がなかった」ということが一番の理由でしょうね。夏は猛暑に見舞われ、いつもより早く雪の便りが届きました。
気象庁の1か月予報では、日本海側は雨や雪の日が多く、太平洋側は晴れの日が多いとか。また、気温は北日本では高めの日があっても、東、西日本では低い日の確率が高いと予想されると発表がありました。
やはり、寒さは身に応えますね。どうか2014年を温かく過ごせるよう想いを込めて、温かくてホッとできる飲み物で体を温めて、一緒にアンチエイジングもしちゃいましょう。

***今冬も“温活”活動継続中***
流行語大賞のように、様々な戦略からブームが起こっています。食であれば買い占めたり、服であれば街で同じような恰好の人を見かけたり、社会現象になることも多々あります。でも、ブームが過ぎれば何もなかったように次へと移行していきますよね。
私たちの体のケアとして健康への改善やアンチエイジングの持続ということに関しては、ブームに終わることない自分の体と相性の合う食の持続を願います。
“温活”というキーワードが初めて登場したのが2年前。このコラムでも登場しましたね。冬の寒さに負けない体つくりやアンチエイジングには、温活はとっても身近に簡単にできることなので、ぜひ皆さんも継続してみてください。

***「飲む点滴」は夏の飲み物、でも冬に大活躍の“甘酒”***
江戸時代の栄養ドリンクとして庶民に愛されていた甘酒。本来は夏バテ防止として夏の暑さに負けないための飲み物です。
甘酒は、酒の粕タイプと米の麹タイプがあります。酒粕は字のごとく、日本酒を製造する際に排出される粕ですので、アルコール分が含まれています。甘みは無いので、砂糖などで甘みをつけます。多少のザラツキ感があるので、漉してから飲むという方もいるようです。一方、米麹で作る甘酒は、麹と米を発酵させてデンプンを糖化させるので、天然の甘みを味わうことができます。一般的に飲みやすいのは後者の方と言われています。

甘酒が「飲む点滴」と言われているのは、甘酒の主な成分がデンプンによるブドウ糖だということです。病気の方の体力が落ちた時や手術後の快復、食事のとれない状態の時などに、必要とされる点滴。この時に使用されているのが、ブドウ糖の点滴なのです。
寒さに奪われがちな体力をブドウ糖の力でエネルギー回復できるのですね。
ブドウ糖の他には、ビタミンB群1、2、6、アミノ酸などです。特にビタミンB群の吸収率は約90%ともいわれています。米麹菌が繁殖する際に、甘酒に栄養素が溶出するので、吸収率も高い!というわけです。また、麹は食物繊維が豊富で、腸内環境も整えてくれます。年末年始は、暴飲暴食しがちになってしまいますので、甘酒で便秘回復や肌荒れ防止にも役立てたいですね。
アミノ酸の結合によるペプチドは、血管を拡張して、血行を促してくれます。この時期は血行改善も大切ですので、体を温めて血流も良くするように心がけたいものです。

***すみ子のちょこっと ZOOM UP***
我が家では、米麹の甘酒を良く飲んでいました。甘酒はお酒ではなく発酵食品です。でも、“酒”という名前だけで、小さなころはちょっと大人になった気分に浸りながら飲んだのを覚えています。
スーパーなどで購入できる酒粕の甘酒も手軽に作れるので良いのですが、やはり時間をかけて発酵させた米麹の甘酒は最高です。
特に私が好きなのは、岡山県にある「マルクラ食品」の「あま酒(294円)」です。
岡山県内で生産された米のみを使用して作られています。ペースト状になっているので溶けやすく、さらに体を温かくするために生姜のしぼり汁を入れたり、ゆず茶のジャムを入れたりと、アレンジしながら楽しんでいます。トーストに塗って食べてもおすすめなんですよ。

寒さ本番を迎え、体の中からポカポカできる甘酒を飲んで、ほっこり・ゆったりとした時間をお過ごしくださいね。そして“温活”を継続いたしましょう。

>>今回ご紹介した甘酒はこちら!
マルクラ食品

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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