アンチエイジングニュース

「鶏肉の胸肉に記憶力の増強作用!」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(387)

鶏の胸肉を食べると、高齢化に伴う記憶力の低下を遅くさせることが出来るかもというお話です。
これは東大大学院新領域創成科学研究科の久恒辰博准教授らのグループが、川崎市で開催された2014年度日本農芸化学会で報告した内容です。

研究では鶏の胸肉に多い成分を中高年のボランティアに3カ月間、朝晩の食事の際に摂ってもらいました。
そして、通常は高齢化に伴い萎縮していく脳の記憶に関連する部位を調べたところ、退縮のスピードが抑えられることが分かりました。

また、この鶏肉に含まれる有効成分を調べたところ、アミノ酸で構成される「イミダゾールジペプチド」が重要な役割を持つと考えられました。

このアミノ酸成分は、鶏の胸肉に100グラム当たり1.2グラム程度と多く含まれており、豚肉やマグロ・カツオの赤身にも比較的多いとのことです。

今回の実験では1回の食事で有効成分を0.5グラム摂取したことになるそうで、今後は胸肉を日常のメニューに取り入れた場合の効果を調べるそうです。

私も臭みのない鶏肉は大好きでよく食べますので、今回の結果をうれしく思っています。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧