「過敏性腸症候群」におすすめ(3)ジャーマンカモミール
【ハーブ】ジャーマンカモミールで整腸対策
ジャーマンカモミールは、「大地のリンゴ」とよばれるとおり、甘くリンゴに例えられる香りが特徴です。ドイツやフランスでは「母の薬草」「お腹の治療薬」ともよばれ、古くから民間薬として日常的に取り入れられてきたハーブです。
緊張時の心を鎮めて安心させる効果があるので、ストレスや不安からくる胃腸の不調や下痢に特に効果的です。体を温める作用もあるので、下痢で冷えた体にも優しいハーブです。
消化促進作用で食べ過ぎた時の胃もたれにも効果的で、お腹のガスを抜く働きもあるので、おなかのハリの改善にも役立ちます。
【味・香り】
甘いリンゴのような香りでフルーティな味わいです。
【飲むタイミング】
食事のときに召し上がれば優しくお腹をいたわり、緊張しているときや、眠れない夜には、心をほっと和らげることでしょう。
【おすすめのブレンド】
しっかりと個性のある香りですが、単品でも、ブレンドでも使いやすいのがカモミールの特徴です。
■□■ 下痢や腹痛に ■□■
≪ジャーマンカモミール+ラズベリーリーフ≫
ジャーマンカモミールの消炎作用や鎮静・鎮痙作用とラズベリーリーフの収れん作用により下痢を改善するとともに腹痛をやわらげます。
■□■ 緊張による痙攣性便秘 ■□■
≪ジャーマンカモミール+ローズヒップ≫
心身の緊張をやわらげ、便秘を改善するだけでなく、ストレスに対する抵抗力を増強します。子供や高齢者の方も安心して飲めます。
■□■ 胃炎・胃潰瘍に ■□■
≪ジャーマンカモミール+ペパーミント≫
ともに消炎作用のあるハーブなので相乗効果が期待できます。
※このブレンドハーブティーは空腹時に飲むことをオススメします。
■□■ 寝付けない夜に ■□■
ミルクとの相性もいいのでミルクティーで飲むとリラックスして質の良い睡眠に導きます。
ハーブと精油の基本事典 著:林真一郎 出版社:池田書店
監修 池田 明子(いけだ・あきこ) ソフィアフィトセラピーカレッジ校長 一般社団法人日本フィトセラピー協会代表理事 フィトセラピスト、植生工学士 臨床検査技師として病院勤務の経験から、伝統医学に興味を持ち、その後ハーブやアロマセラピーなどフィトセラピー(植物療法)を学ぶ。講演、文化活動は多岐に渡る。 |
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