朝の定番食材で女性ホルモンに活力を!
今回のテーマは「ホルモン」です。人間は年齢を重ねるタイミングで様々な体の変化が出てきますね。季節の変わり目同様に年齢の節目にも体に転換期が訪れます。
このコラムを書くときに、改めて自分の年齢について考えてしまいました。筆者である私の年齢は40代前半です。アンチエイジングのコラムを書く以上、より良い生活習慣を意識して行動していますが、30代に比べると体に変化が出ていると感じています。「背中にも脂肪がつき始めた」「ダッシュするとすぐにバテる」、このようなことは皆さんにもありませんか?もしくは経験してきたという方も。さらに女性として大切な生理についてもその期間が短くなって、経血量も減少してきている。自然なことかもしれませんが、日々年齢に沿って起こる体の変化にちょっと戸惑っていることも確かです。
***「ホルモン」ってなんだろう?***
私たちの体の中には、100種類以上のホルモンが存在します。その中でも、女性らしさをつくり、体の快適さを有効にするのが「女性ホルモン」。体内外コントロールはもちろん、精神的症状にいたるまで女性ホルモンは常に私たちの体の中で供給を続けてきました。卵巣の中にある卵胞の細胞から女性ホルモンは分泌されています。女性として妊娠、出産が大きな役割とされていますが、大きく2種類の女性ホルモンがあります。肌や髪の毛など女性の美しさを保ち、潤いを与えてくれるアンチエイジングを維持するための「エストロゲン」。食欲を増進させ、基礎体温を上昇、体温を高める「プロゲステロン」です。35歳位までが女性ホルモン分泌のピークでそれ以降徐々に減っていき、更年期40代後半~50代の閉経時期を境に一気に減少します。
***女性の味方になる食材「納豆」専門店が続々登場***
普段の食生活から押さえておきたい食材といえば「大豆」。豆腐や納豆、豆乳など、大豆を原材料にした大豆食材は、日本の食卓には欠かせません。大豆に含まれている「イソフラボン」は更年期の症状の改善や骨粗しょう症予防、ホルモンに密接する乳がんの予防にも有効とされています。
手軽に食べられる食材の代表格といえるのが納豆です。納豆菌により腸内環境を整えてくれて、食物繊維も豊富。骨の形成を整えるビタミンKが豊富なのも女性には嬉しい限りです。そんな納豆の専門店が増えていることをご存知でしょうか。
スーパーに並ぶ大手メーカーの納豆だけではなく、地方発信のご当地納豆まで数多くそろえる専門店や思わず真似したくなる納豆料理まで。納豆の新たな発見ができるお店をご紹介します。
【せんだい屋】
山梨県の製造販売店が納豆専門店として、県内1店、都内2店舗を構えています。人気の池尻大橋店は、販売はもちろん注目すべきは“納豆食べ放題”があるのです。8種類ある納豆はスタンダードな大粒や小粒納豆、さらに女性に大人気なのが「わかめ納豆」や「ひじき納豆」です。ご飯とみそ汁がついて780円で好きなだけ納豆が食べられるのにはびっくりです。販売コーナーでは、納豆ドーナツといったおやつ感覚で食べられる納豆もあるので、おやつタイムに納豆!というのも面白いですね。店頭には、納豆の自動販売機もあるので、24時間納豆を購入することができます。
*納豆工房せんだい屋HP
【鎌倉山納豆】
観光地としても人気の鎌倉には、納豆ばかりが勢揃いする納豆専門店がありました。国産の大豆を使って作られた納豆は、茨城の大豆や十勝の青豆、丹波の黒豆納豆など、原材料である大豆の種類も多く選びがいのあるラインナップです。特におすすめは黒豆納豆を塩胡椒で食べること。醤油はよくありますが、塩胡椒とは身近な調味料でも意外なおいしさの発見でしょう。観光でぶらぶら鎌倉散歩したくなる鎌倉駅前の小町通りの支店が買い物するにもとっても便利ですよ。
*納豆屋さんどっと混むby鎌倉山納豆HP
最近の納豆は、特有のあの匂いを抑えて食べやすさ重視の商品も多く、バリエーションも楽しめます。一日の活力源にもなる納豆ですので、体調管理の一環、アンチエイジングの要としてもお試しくださいね。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
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