アンチエイジングニュース

お風でアンチエイジング

本格的な冬を迎え、朝晩の冷え込みは厳しくなる一方。女性に多い冷え性の方にとってはかなりツライ季節かと思います。
そんな日こそ、ぜひ湯船に浸かってしっかりとカラダを温めてください。今回はお風呂で冷え性を改善するコツをご紹介します。

■「冷え」の正体とは?
その根本的な原因は、血行不良。温められた血液が末端まで届かないために、手足の冷えとして自覚するのです。
血行不良の原因としては、運動不足や偏った食生活などのほか、女性特有のものとしては、女性ホルモンの影響や血液のポンプ役である筋肉の不足などが考えられます。中でも、意外と知られていないのは、精神的なストレス。精神的なストレスで交感神経が優位に立ったままになると、血管が収縮し、血行不良を引き起こし、冷えにつながるのです。
一方、血行不良は、手足の冷えだけに現れると思いがちですが、じつは脳や内臓でも同じことが起きています。言ってみれば、冷え=全身に栄養や酸素が届いていない証拠。
知れば知るほど、すぐに、そして根本的に改善するべき問題だと気づかされるはずです。
血液循環をよくするために、入浴は何より有効です。

■血液循環を良くするために有効な入浴効果
●水圧効果●
お風呂に浸かると、全身に水圧がかかることで呼吸の回数が増え、心臓が動き、心肺機能が高まります。その結果、血流が促進されます。全身に水圧をかけるためには、半身浴より全身浴のほうがおすすめです。
●温熱効果●
お風呂で温められた血液が全身を巡ることで体が温まり、血流が高まります。血液は、およそ50秒に1周全身を巡るとされているので、浸かっている時間が3分だと3周、15分だと15周以上と、単純に時間が長いほど回数が増えるので、末端まで温まります。
したがって、冷えを解消するためには、「できるだけ長く浸かる」のが効果的。そのためには、夏で39度、冬で40度と少しぬるめのお湯が理想的です。これで、体温はおよそ2℃程度上がります。そして、お風呂は、精神的なストレスを軽減するためにも、欠かせない習慣。交感神経を鎮め、副交感神経にスイッチする役割を果たすので、リラックス効果をもたらすことでも、冷えにアプローチします。

■効率よく温まるためのポイント
お風呂上りには一時的に「暑いから」と冷たい飲み物で体を冷やしてしまったり、濡れた紙が衣類を濡らして体を冷やしてしまったり…。せっかく温まった体をすぐに冷たくして、カラダの冷えを助長していませんか?
お風呂上りは、できるだけ冷やさないようにする工夫も大切です。ここでいくつか、温かさを維持するために効果的な方法をご紹介します。

POINT1. 温冷交代浴
しばらく入浴習慣を続け、冷えが改善され始めたと感じたら、「温冷交代浴」も効果的。
お風呂から上がる直前に、足先に冷水をかけると、末端の血管が一時的にきゅっと引き締まり、時間をかけて次第に開いて行くので、温まり感が持続します。

POINT2. 冷えに効果的な入浴剤
お風呂で血流促進効果を狙うには、入浴剤選びも大切なポイント。
まず、お勧めしたいのは、炭酸ガス系。お湯に溶け込んだ炭酸ガスの泡が末梢の血管を広げて血液に入り込むことで血流を促進するので、冷えに効果的です。
また、もともと温泉成分に含まれている硫酸ナトリウムを多く含んだ保温系のものも、入浴で温まった体から熱を逃さないようにするので、お勧めです。このように、冷えを緩和、解消するためには、何より血液の循環を高めることが必須です。
また、精神的なストレスを和らげるようリラックスさせることも重要なポイントです。

入浴剤の裏面標示の有効成分を確認して、「硫酸ナトリウム」と表記が1番前にあるものは保温効果に優れています。購入する際にはぜひチェックしてみてください!

POINT3. 手軽にできる「手浴」がおすすめ!
手軽に体を温める方法として有効なのが、「手浴」です。
洗面器にお湯を張って両手をつけるだけ。手は心臓に近いので、温まった血液がすぐに心臓に届き、全身に届くため、温まりやすいのです。
朝出かける前や夜帰ってすぐはもちろん、オフィスの給湯室など、入浴や足湯に比べて場所や時間の制限が少ないため、手軽にできておすすめです。

情報提供:株式会社バスクリン

株式会社バスクリン
広報 石川 泰弘 / Ishikawa Yasuhiro

バスクリン お風呂博士

昭和37年 12月生まれ 東京都出身
順天堂大学 大学院スポーツ健康科学研究科 修士課程修了
現在、同大学院同研究科 博士課程へ進学 
<資格>
・温泉入浴指導員(厚生労働省規定資格 )
・睡眠改善インストラクター (日本睡眠改善協議会認定資格)
現在、全国各地で温泉や入浴、睡眠に関する講演を実施。
講演やセミナー各地で話題となり、出演依頼が後を絶たない。
また、「お風呂博士」として雑誌や会員誌などの原稿を執筆。
TVや雑誌への露出も多数。
著書:「バスクリン社員がそっと教える肌も腸も健康美人になる入浴術26」 (スタンダードマガジン社)
「バスクリン社員が教える究極の入浴術 お風呂の達人」(草思社)
監修:「睡眠・入浴・ストレッチ」(日本文芸社)

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