アンチエイジングニュース

「働き盛りの男性ホルモン量は、シニア世代よりも低い!」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(443)

最近、よくシニア世代の元気さが話題となっています。 シニアの一人である私も負けじと頑張っています。

その一方で、現役サラリーマン諸君の活力がやや乏しくなっているように感じられます。実際、40~50歳代の中年層サラリーマンの男性ホルモン分泌量が、シニアの人よりも低くなっているそうです。

生物学的には、年齢が上がるにつれて男性ホルモン量が下がっていくはずなのですが、それに反するこの事実は中年サラリーマンのストレスが極限にまで悪化していることを示しているのかもしれません。

そこで今回はその話題を取り上げてみました。

これは、帝京大病院泌尿器科の安田弥子先生のグループが、国際メンズヘルス学会誌に報告したものです。

研究では、健康な男性81人を、20~30歳代、40~50歳代、60歳代以上の3世代に分け、唾液中のテストステロンの量を測定しました

この数値は、男性ホルモンの分泌の程度の指標になるものです。

その結果、働き盛りのサラリーマンの男性ホルモン量は、60歳代よりも低いことが明らかになったそうです。

男性ホルモンは健康な男子の場合、1日におよそ7mg程度の分泌があるということですが、この分泌量が低下すると、当然ながらさまざまな影響が出てきます。

もちろんそれ自体で直ぐに仕事の能力が低下したり、男性としての機能低下が起こるわけではありませんが、やはり全体としての能力低下は避けられません。

仕事での過剰なストレスが男性としての活力を失わせているのではないか、と考えられるそうですが大変気になります。

働き盛りの皆様、過剰なストレスを排除し、いつまでも元気な”男性”を目指してください!

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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