口腔ケアとアンチエイジング 入門編(2)
◎ニオイ別オーラルケア
虫歯のニオイは虫歯の治療が必要です。「歯」を磨き「デンタルフロス」により虫歯のリスクを下げていきましょう。
歯周病のニオイは歯周病の治療が必要です。「歯と歯茎の境目からニオイ物質が出る(歯周ポケット)」ため歯磨きではなく歯と歯茎の境目にブラシを軽く挿入し微振動を行います。歯磨きのようにはブラシの毛先を動かしません。
また、歯間ブラシが必要になります。
歯周病の進行度合いによってはプロケアが必須となります。
舌苔のニオイは食事中、よく噛んでしっかり咀嚼し舌を使っていると沈着することはあまりありませんが清掃する場合は「舌を撫でる」感覚が良いでしょう。舌は非常に柔らかいため、歯を磨くような力で舌をこすると舌の機能障害を起こしやすくなります。そして舌の奥から舌先まで往復するのではなく、舌の奥から舌先へと一方方向に撫でるのがポイントです。
◎エイジングに伴う口腔環境の変化
唾液の量は一日およそ1.5リットルと言われています。
唾液量は加齢によって減少していきます。
なぜなら女性ホルモンのエストロゲンにより唾液腺はコントロールされているので
エイジングに伴って唾液の量も減少してしまうのです。
唾液が減少すると口の中の自浄作用が低下し口臭や虫歯・歯周病のリスクが高くなるため、洗口剤でうがいをする方が増えてきています。しかし、洗口剤にアルコールが含まれているものを選択するとさらにお口は乾燥しやすなってしまうケースが見られます。アルコールは揮発成分なので、お口の乾きで洗口剤を選ぶ際は、
アルコールの入っていないものが良いでしょう。
◎顔のトレーニングで唾液分泌促進
女性ホルモン(エストロゲン)の減少により唾液の量は減っていきますが、
「唇」「舌」「頬」を動かすトレーニングによってアンチエイジングをはかることができるのです。また更に嬉しい副産物として
「唇」「舌」「頬」のトレーニングをすることでリフトアップ効果・ほうれい線の深さが浅くなる・目元に張りが出てくる等があります。
◎まとめ
ニオイの原因を知りタイプ別によりニオイのコントロールができる
女性は男性に比べ女性ホルモンにより口腔内環境の変動が大きい
舌は磨くのではなく「一方向に向かって撫でる」
口の乾きの際の洗口剤はアルコールの入っていないものを
トレーニングによりアンチエイジング効果が期待できる
上野 清香(UENO SAYAKA)
ナチュラルビューティ研究所(ナビけん.com)代表 |
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