睡眠と口腔の意外な密接関係とは?(2)
その3.なぜ噛みしめてしまうの?
噛みしめ・くいしばり・歯ぎしり・接触癖には諸説様々ありますが
小児時期と成人では区別して考えることが必要です。
小児時期においては学んだことを整理するために行われる生理的なもの・
乳歯から永久歯にスムースに移行させるためのものなどが言われていますが
成人になるとその多くが「ストレス発散」または「ストレス状態」という見解が見られます。
「歯を食いしばって頑張る」というように過度に噛みしめることは過緊張状態を表すときに用いられやすい言葉です。
仕事が忙しい・家庭の問題がある(受験・介護)悩み事がある・・・現代人は常にストレスと共に生きています。
その結果、就寝中においても「噛みしめたまま」の方が多く存在し
またそもそも「正常な位置」を知らなかったことが原因としてあげられるのではないでしょうか。
その4.改善方法
歯科医院で歯・歯茎・粘膜・骨の状態を診てもらいます。
舌の正しい位置や口輪筋を鍛えるトレーニング方法を教えて貰います。
自身が噛みしめてしまうと自覚することも大切です。
ナイトガード(マウスピース)が適応であるか判断してもらいます。
ナイトガード(マウスピース)は顎や歯を守るために装着するのですが
装着することにより深く眠れる、物音がしても目が覚めない等の結果がでています。また、中にはくいしばることが減ったために「肩こり」「頭痛」「目の奥の痛み」が緩和したという報告もあります。
その5.ナイトガードとは
ナイトガードはマウスピースとも呼ばれています。歯科用のマウスピースは
スポーツ用とは違い大きさも色も素材も異なります。
ナイトガードは一般に色は透明で目立ちません。
厚みや形は歯科医師の診断の元、決定しますが歯科医師によって
「コンパクトさ重視」「治療重視」「違和感の軽減重視」であったりするため
統一されてはいません。
まずは、かかりつけ医で作るナイトガードがどのような形・素材になっているのか相談してから製作するほうがよいでしょう。
ご自身に嘔吐反射がある場合や気になることを伝えてから作ることがよいでしょう。
◎まとめ
良質な睡眠には規則正しい生活習慣とメラトニンの性質をうまく利用しましょう。
口腔には睡眠に関するサインが出ているので自分でできるチェック方法で確認してみましょう。
自分で分からない場合は歯科医師にチェックしてもらいましょう。
様々な癖により睡眠に上手くはいれない場合があることを知りましょう。
上野 清香(UENO SAYAKA)
ナチュラルビューティ研究所(ナビけん.com)代表 |
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