「MCTオイル」料理にひとかけ!ワンスプーンで楽しむ腸活のすすめ
自炊する機会が増えた今、料理の楽しみ方のひとつに、調味料を揃えるがあります。醤油や味噌を使い分けたり、スパイスを揃えて流行りのスパイスカレーを作ってみたり、料理の幅が広がります。そんなキッチンにある調味料のなかでも、今注目されているのがオイルです。
オイルといえば、調理用に使うサラダ油もあれば、香りの良いごま油。さらに加熱しても、冷製でも便利なオリーブオイルなど、数多くの種類があります。さらに最近では、俳優の松本まりかさんがオイル好きということで、テレビ番組で料理に様々なオイルを使い分けていたことで話題になりました。中でも注目されたのがココナッツ由来の「MCTオイル」です。
このMCTオイル、脂肪を溜めず腸の活性化などにも役に立つとされ、健康や美容の面からもサポートしてくれる優れものなのです。早速どんなオイルなのかご紹介しましょう。
MCTオイルとは?
MCTオイルの商品を販売する、日清オイリオのホームページを見てみると、
MCTとは、Medium Chain Triglycerideの略称で、中鎖脂肪酸100%の油をさします。
“中鎖脂肪酸”は、ココナッツやパームフルーツなどヤシ科の植物の種子に含まれる成分。
とあります。
日本で流通しているMCTオイルのほとんどがココナッツ由来のオイルです。同じく一般に流通されているものにココナッツオイルがありますが、最大の違いは中鎖脂肪酸の割合です。MCTオイルが100%に対して、ココナッツオイルは60%程度となっています
中鎖脂肪酸は水に溶けやすく、小腸から肝臓に注ぐ部分の血管である門脈を経由して直接肝臓に入り分解されます。素早く吸収、分解されることで、短時間でエネルギーになるのが特徴で、脂肪として蓄積されにくいことから、ダイエットや便秘解消などに、背中を押してくれる存在になっています。
MCTオイルで腸の活性化
効率的にエネルギーに代謝されるため体内に脂肪がつきにくいといわれるMCTオイル。運動量や活動量が少なくなると、腸の活動も停滞しがちです。そんな腸にも活性化の手助けをしてくれるのが、MCTオイルに含まれているペクチンです。水溶性食物繊維のことで、水分を吸収しやすいため、便をやわらかくして排泄を促してくれます。
MCTオイルの摂取方法としては、そのまま使用するのがベストです。無味無臭の透明な液体なので、料理の色合いや味を邪魔することはないのですが、沸点が低いので加熱には向いていません。コーヒーや紅茶、スープなどに加えたり、サラダや料理の仕上げにかけたりするのが良いでしょう。ただ、過剰摂取は禁物で、小さじスプーン1杯程度が理想です。
そういえば、以前ココナッツオイルが流行った時も、コーヒーに入れたりして楽しんだ記憶があります。ココナッツオイルはココナッツの香りが強く、気温によって固まりやすくなったりしていたので、MCTオイルの方が使いやすいかもしれません。
MCTオイルはスーパーマーケットをはじめ、通販サイトなどでも購入できるので、色々と試してみてくださいね。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
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