食べ過ぎた時の救世主!体に優しいお粥で体をリセット
毎年のように発令される年末年始の食べ過ぎ注意報! 大勢で食卓を囲む機会が多くなる時期です。食べる量が増えたにも関わらず、普段は定期的に行う運動も、「正月くらいは、ちょっとお休み」なんて人も多いのではないでしょうか。しかし、恐ろしいのはその反動が体に重くのしかかってくること。
休みが終わっても新年会のような食事の場が続けば、正月太りに加えて食べ疲れなど、後悔先に立たずの日がしばらく続くかもしれません。日常のリズムに戻すと共に早めに体をリセットしたいものですね。食の悩みは食で解決してみませんか?
今こそ“お粥”の出番!一年の無病息災を願う!
風邪をひいた時や体調がすぐれない時に、お粥を食べることがありますよね。お粥の温かさが弱った体に染み渡ります。実は、1月はお粥を食べる習慣(行事)が2回もあるのです。人日の節句である1月7日と小正月である1月15日頃がその日にあたります。
なぜ、この時期にお粥を食べる習慣があるのでしょう。
まず、人日の節句に食べるのは七草粥です。地方によって食材が変わりますが、セリやナズナといった7種類の食材をお粥に入れて食べます。これは、一年の無病息災や正月の食べ疲れで弱った胃を休めるためのものです。
小正月にはあずき粥です。あずきの朱色には邪気をはらう意味があり、こちらも一年の無病息災を祈ります。また、炊いたお粥の出来によって農作物の吉凶を占う習慣のある地域も存在します。
お粥は白米を多めの水で柔らかく炊いた料理。米のでんぷん質は消化、吸収が高く、体も温まります。でんぷん質は体の中でブドウ糖に変化して、脳の活性化にもつながるので、正月料理から日常の食事に戻った時も、お粥から始めれば体も軽くなり、仕事の効率アップが期待できそうです。
話題の「カリフラワーライス」をお粥にアレンジ
近年、糖質の過剰摂取を気にして、低糖質の食生活を送る人が増えています。そのような人は主食を控える傾向にあるので、白米から作るお粥を食べる機会が少ないかもしれません。しかし、お粥らしさを演出できるある野菜がおすすめです。
それは今が旬であり、最もおいしい時期をむかえたカリフラワー。そのまま食べるだけではなく、カリフラワーを細かく刻んで作るカリフラワーライスが話題になっています。その白さや食感から「まるでごはんを食べた感覚になれる」と、ダイエットや糖質を気にする人からも注目されているのです。さらに、カリフラワーライスを食感が残る程度に煮込んでスープ仕立てにすれば、お粥のように楽しめます。新しい着目点に正直びっくりしましたが、意外なおいしさ発見ですよ。
すみ子のちょこっとZOOM UP!
最後に、私が気になっていることをZOOM UPするコーナー復活です。 今回のキーワードは「塩・糖・脂」!
外食や加工食品に頼りがちになると、糖質や脂肪を気にするだけではなく、アンチエイジング世代には塩分も気になるところです。私が愛用しているKIYORAのサプリメント「ベジエ ベジバリア塩糖脂」を野菜や海藻類を先に食べるベジファーストのように、食事と一緒に飲むようにしています。
このサプリは、13種類の野菜粉末をはじめ、塩分対策には海藻由来のミネラル。糖質ならば、ブロッコリースプラウトや桑の葉などの野菜由来の成分。脂質の取りすぎに嬉しいウーロン茶ポリフェノールなどが配合されていて、小粒ながらも強力な助っ人になっています。
食事の摂取と同時にアルコールなどの水分摂取も増えるとむくみの原因にもなるので、この時期だけではなく、継続的に飲みたくなるサプリメントです。
平成最後の年も良い一年になるよう、様々な視点から食を楽しみましょう。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>
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